Assyのリベラル文学研究所もご覧ください。

アメリカ

アメリカに対するあこがれ

日本は、太平洋戦争でアメリカに敗れましたが、それ以後は逆に「アメリカへの憧れ」のようなものが強くなっていったと思います。
最初のテレビで映ったのは、アメリカの番組でした。「アメリカではあんなに豊かな暮らしをしているのか」と人々は釘付けになりました。
戦後、日本は日米同盟を基軸にやってきました。平和憲法アメリカが作ったものです。アメリカはかっこよかった。今、トランプになって、それを思い出します。

日本でもアメリカのIT製品を使う

また、最近では日本でもアメリカのIT製品を使います。
特に言えるのは、Windows, Google, iPhone, Android, Amazon, Facebookなどです。こうしたアメリカのIT製品とITサービスが日本にもどんどんやってきています。
一時期は、「日の丸半導体」と呼ばれる日本のお家芸だった半導体製造技術ですが、最近はアメリカに負けています。今から、日本からアメリカに対抗できるほどのサービスを作れなければ、日本はやばいと思います。

アメリカの高い技術力

そして、アメリカには最先端の科学と、高い技術力があります。
たとえば、宇宙開発では、アメリカ、ロシア、そして中国などが日本よりもはるかに上を行っています。
また、昔から、アメリカは高いコンピュータ技術があります。これはIBMやDECなど、はるか昔の「IT古代」から続く、アメリカの「最高のコンピュータ科学」の伝統です。
そして、アメリカというと、何より高いのが軍事技術です。昔はソビエト製の兵器がたくさんあり、ソ連によるカラシニコフはとても大量に作られましたが、今はアメリカの軍事力に打ち勝つことのできるものはいません。
最近のアメリカは、完全に「一強」時代を迎えています。経済学者イアン・ブレマーは主要なリーダー不在のG0時代を予言しましたが、今の世界は完全にアメリカの一強状態です。それは、IT企業がGAFAのようにとてもたくさん生まれ、そして桁違いの利益をむさぼっているように、「アメリカにしか何もできない」時代になったからです。
トランプのように、僕は「最近のアメリカは信用できない」と言いますが、これを言うと「昔からアメリカは信用できなかった」と言われますが、それでも、僕は最近のアメリカのありえないほどの愚かさには懸念を示します。
アメリカ一強時代なんか、何の意味もありません。儲かっているのは数パーセントにも満たない資本家と金持ちだけで、他のほとんどの国民は勝ち組と負け組に分かれて、貧困層ばかり増え、彼らは治安が悪い中で強盗や麻薬の密売をしています。中間層が食べるのはジャンクフードのマクドナルドかKFCで、貧困層はいくら働いても報われないのです。日本の方がはるかに良い国なのに、なぜかアメリカ一強なのです。トランプは中国を相手に貿易戦争をして、それでもアメリカは好景気なのです。こんな国があって、この地球が正常なわけがありません。

英国は歴史に基づいているが、アメリカは哲学に基づいている

サッチャーだったか誰かが言っていたこととして、「英国やヨーロッパは歴史に基づいているが、アメリカは哲学に基づいている」ということがよく言われる。
ソ連と同じ人工国家の超大国であるアメリカは、移民の国であるため歴史がないことが知られているが、そこには「アメリカの自由な哲学」というものがあるとよく言われる。
アメリカは、人権侵害、特に自由な権利の不当な制限について、とても厳しい態度を取る。そして、ロックなどの思想もありながら、アメリカ独自の「自由であること」という哲学があるのである。
民主主義といっても、アメリカはヨーロッパのような伝統的な民主主義をしない。自由で、開放感のある「創造的な民主主義」を行う。
ただし、この「自由」については二つの問題がある。ひとつは、反知性的な側面があること。もうひとつは、格差が必ず生まれること。
反知性的な側面とは、マイケル・ジャクソンや今のトランプ大統領のような、「馬鹿をおおっぴらに出す」という精神である。これはマクドナルドやKFCなどのジャンク・フードにも言える。マクドナルドやコカコーラは、世界中を馬鹿にしている。
もうひとつは、格差である。アメリカの全部の富が100%あったとして、そのほとんど、99%を少数の大富豪が持っているような状態を考えてみてほしい。これでは、アメリカの全部の富が、1%しかないのと同じことである。だから、アメリカに行っても、人々は全く豊かな生活をしていない。ニューヨーカーはうるさい洋楽の中をジャンクフードを食べて生活し、路上には貧乏人であふれている。必ずギャングのような犯罪者じみた人間がどこにもうろうろしている。そういう国だから、銃社会アメリカはメキシコやブラジルと大して変わらない。危険そのもの、そして不幸そのものである。

アメリカは賢くない

社会として洗練されているドイツに比べて、一応アメリカは経済力で勝っている。
しかしながら、日本人の僕が根拠なく思うことは、アメリカは単純に世界の頂点となるような先進技術を学べる機会が多いだけであり、社会としては必ずしも整っていないと思う。
日本では当たり前の国民皆保険制度すらなく、銃が蔓延し治安の悪さはトランプの言うメキシコ並みにひどい。
それでも経済力があるのは超一流のIT企業が多いためではないかと僕は思う。完全にMicrosoftGAFAのおかげである。
アメリカは大手IT企業の巨大な資本力を失えば終わりであり、僕はその日は近づいていると思う。完全にアメリカが日本に負ける日が必ず来るだろう。トヨタとNTTが未来都市スマートシティを作るというが、これが成功すれば日本はGAFAに対抗できると僕は思う。

アメリカには機会の平等という考え方がある

これでは、アメリカには何の思想も理想もない国であると言われるかもしれない。
だが、アメリカにはもっとも正しい正義の理想である、「機会の平等」がある。
機会とはチャンスのことだが、チャンスとは何か賭けやハイリスク・ローリターンのようなものであると日本人は考えるかもしれない。だが、機会とはすなわち、「それに関わることのできる人々を増やす」という意味合いがある。
アメリカ人は、何もできずに強制的に支配されるのは好まない。支配されるのであれば、「自分もその支配に関わったり、参加したり、影響力を行使したりすることができる」ということを好む。
つまり、アメリカ人は長を決めるのであっても、必ずみんなで決める。そして、みんなが関わることのできる可能性が最大になるように、連邦の州や州兵や州の法律などを決める。
人々は、ソ連のように独裁者に支配されることがなく、アメリカ人みんなの「民意」が必ず反映される。
同時に、政治だけでなく、経済や成功においても、「アメリカン・ドリームズ」という考え方がある。黒人のマイケル・ジャクソンがスーパーヒーローになったように「どんなに低い階層や身分でも、努力すれば成功できる」という考え方をアメリカ人は好む。
また、アメリカには「フロンティア・スピリット」がある。これは、「新しい分野や領域をみんなで一番に開拓していこう」という考え方で、新しいIT産業や新しい科学技術などで、「新しい領域」があれば、それを真っ先に研究し、真っ先に実現していく。これが、アメリカの最も大きな強みであり、MicrosoftGAFAを生み出すことのできる「精神的土壌」ではないだろうか。
アメリカは、大量消費文化で、あけっぴろげなところがあるが、意外と、「自己犠牲の精神」を好むところがある。自らの手間や努力を犠牲にして、誰かのために自分の努力を捧げる、という考え方をなぜかアメリカは好む。宗教的なところに由来するのかもしれない。
また、アメリカは移民の国である。よって、「最初はどんな人か分からなくても、来るものは拒まない」。もし日本人であったとしても、アメリカに行けばアメリカ人と同じように受け入れられ、コミュニティの一員として迎えてくれる。これが「合衆国」の理想である。
そのような哲学があって、アメリカは「ナンバーワン」の王国になったのである。

アメリカの金持ちは頑張っている

アメリカの負の側面として、「ほとんどすべてが金で決まる」ということが言える。
大学の授業料も高く学生ローンを組むのが普通で、病院でも国民皆保険制度がなく実費で医療費を払わなければならない。
金持ちは豊かな暮らしができるが、貧乏人はいくら働いても報われることがなく、格差がどんどん広がっていく。
だが、だからといって、金持ちがみんな、金を無駄にするわけではない。それどころか、ビル・ゲイツのような「本当のエスタブリッシュメント層」は、お金の無駄遣いにとても敏感である。
ビル・ゲイツの逸話として知られているのは、来日するために飛行機に乗った時のこと。日本マイクロソフトは、ビル・ゲイツのためにファーストクラスの席を用意した。だが、これに対してゲイツは激怒する。「たった1時間あまりのフライトのために何でファーストクラスの席を用意するんだ。日本マイクロソフトは、そんなに金を無駄にする会社なのか」と。
これはビル・ゲイツだけの話であると思われるかもしれないが、アメリカの金持ちというのは、何もせず贅沢な暮らしをしているだけの金持ちなどほとんどいない。多くの金持ちが社長や上級幹部で、自らの会社のために身を粉にして働いている。そう、アメリカは確かに「金の王国」だが、それは単なる「王者の貫禄」ではなく、「与えられるべき人間に対する正当な報酬」なのである。

アメリカ史

アメリカ開拓民

アメリカ大陸には、開拓民の移民がたくさんヨーロッパから移住した。
当時、たくさんの人々が集まって、言語も文化も違う中、移動馬車によって少しずつ町が作られ、西部を開拓してアパッチなどのインディアン(最近はインド人と区別するためにネイティブ・アメリカンと呼ぶ)の居住地を銃で征服していった。
開拓民は、新しい町を作って、最初に作ったのは博物館だった。当時、学校(スクール)よりも先に生まれたのは、博物館(ミュージアム)だった。それぞれの人が自国の文化を紹介し、歴史や文化を展示することで、人々は交流し、「文化を共有」したのである。学校を開こうにも、英語やフランス語などさまざまな言語があって開けなかった。人々は文化をミュージアムで共有し、そこから新しい学校を作っていった。
人々は、平和を守るためにシェリフ(保安官)を任命した。シェリフは、作られたばかりの町で、それぞれの人々が公平かつ平和に生きられるように町の安全を保つ。銃を持っていて、何かいざこざが起きた時はシェリフに優位性がある。そのため、少し乱暴な行いをしたものには、シェリフは銃を撃つ権利があった。
そのうち、西部開拓ののちに、それぞれの州ごとに法律が生まれる。ここで、工業が盛んだった北部と、農業が盛んで黒人奴隷をたくさんアフリカから連れてきた南部が、黒人の奴隷制を巡って戦争を起こした。これが南北戦争で、リンカーンが「人民による人民のための人民の政治」と言って、北部の奴隷制を否定する勢力が勝利し、アメリカに奴隷制は無くなった。
だが、その後も根強く黒人に対する差別は民衆の間で続いた。この解消は1950年代の公民権運動を待つことになる。

リメンバー・パールハーバー

アメリカと日本の戦争である太平洋戦争は、最初のうち「勝てる」なんてことを日本の軍部は国民に訴えていたが、それは国民が政府にはむかうことを禁止するために言っていたことで、実際は勝てるわけがなかった。
特に、東条英機の前の首相である近衛文麿は、なんとしてでもアメリカとの戦争を避けたかった。
アメリカから見れば、日本人は勝てるわけがないのにアメリカにたてつこうとする、「おかしな国民」である。彼らは真珠湾を奇襲した日本を「リメンバー・パールハーバー」というスローガンのもと、「赤子の手をひねる」ように勝ったのである。
そして、アメリカは日本に原子爆弾を二つ落として勝利した。アメリカは日本にマッカーサー率いるGHQの下、「もう戦争をするな。軍隊を持つな。民主主義国家になれ」とする新しい日本国憲法を作った。これを「アメリカ本位のおかしな憲法」だとする日本の自民党右翼は分かっていない。アメリカが正しい。日本はもう、軍隊を持ってはいけない。すぐに再びアメリカと戦争にしかならない。民主主義国家になれば、良い国になる。子供のように何も分からない日本に対して、アメリカは「正しい薬」を投入しただけにすぎない。日本に日本国憲法があれば、それで日本はきちんと良い国になる。まさに、その通りになった。アメリカに負けて、日本は進んだ現代国家になった。日本は今、北朝鮮に対して、同じことをするべきである。

アメリカの何が賢いか

僕が思うに、パソコン業界は、今からトヨタとNTTが行うスマートシティで、日本がGAFAに対抗する力を持てるかというと、難しいと思う。それは、日本産の技術が少なく、何をするにしてもアメリカ産の技術を使う必要があるからである。たとえば、OSでWindowsLinux以外を使ったり、人工知能Python以外の、たとえばRubyなどを使うことは難しいと思う。どうしても、アメリカの技術を使わざるを得ない。
アメリカのような技術が生まれる背景には、もちろん技術力もあるが、二つ意味があると思う。一つは、「やろうとしている情熱家に対して、投資家や協力者などの応援が付きやすい」ということ。これについては、ドイツのように歴史があるわけではなく、「新しいことを本気でやろうとしても、誰もそれを潰さず、みんなでやっていこうとする気概がある」と言えると思う。どんなに馬鹿な発想でも、投資家が投資をして成功に導くのである。これは「歴史がないからこそなせる業」である。
もう一つは、アメリカは「面白いことをみんなでやっていこうという情熱と、それができるだけの技術や能力が両立している」ということ。アメリカでは、面白いことを本当にやろうとする気概と、それができて儲かるという能力が両立して、左右のエンジンのようにバランスよくSun MicrosystemsAppleのような「スーパープログラマ」や「スーパー企業」を生み出す。生み出すだけではなく、それをリスペクトしながら越えていく「発想者に対するさらなる改善者と実現者」を作り出して、「職人コミュニティ」のような共同体文化を創り出すのである。
これが日本だと、エリートとそうでない人々が完全に分かれていて、エリートは権威にへつらうだけで何も自分からしようとせず、庶民には面白い発想があっても実現できない。そして、面白そうな基礎研究をやっていると「なんでそんなことをしているの」と事務系の人々から言われ、頑張っていれば頑張っているほど、研究者は邪魔者扱いされ、投資は得られないのである。
だが、日本には技術力も革新性も秀でた企業がたくさんあるため、中国やインドのような「本当に遅れていながら頑張っている国」に比べれば、まだまだ良い方であるし、頑張れば僕はGAFAのような「利用者に利用してもらうのではなく、利用者の方を利用するかのようなサービス」に対して、日本独自の「本当に素晴らしい製品やサービス」を作ることはできると思う。どんなに「応用をやれ、金を稼げ」と国や事務方が言っても、僕は基礎研究や金にならないオープン技術の進歩などは「日本にもできる」と思う。特に、最近のアメリカは、ツイッターFacebookなど、「最悪のソーシャルメディア」をどんどん作っているが、はっきり言ってアメリカは完全にダメである。僕が見ると、これは必然的に日本が勝つ。まさにSONYオープンソースBeOSのような革新的パーソナルOSを作ればいいのである。NEC人工知能用の新しいコンパイラを含めたオープンソースなライブラリを作ってもいい。日本は必ず勝てる。日本の潜在的能力は、アメリカやドイツを超えていると僕は思っている。