Assyのリベラル文学研究所もご覧ください。

さまざまな小説

小説

昔書いた小説です。馬鹿な小説もありますが。

小説「ジョナサンとポールと夢の世界」

ジョナサンは、料理人の38歳。フレンチを専門にしているが、アバウトな料理を作ることが多い。得意料理は、オーソドックスな子牛のソテー。
ポールは、数学者の43歳。量子物理を専門としているが、特に、時間と空間については右に出るものが居ない。
2人は、昔からの幼馴染で、親友だ。あるとき、料理をレストランで食べて、街を歩いていた。
そこで、何かの天使が現れる。2人とも、いきなり意識が消えて、変な機械の密室の中で、水晶玉がある部屋に送られた。
「なんだ?こりゃ。」ジョナサンは起きていたが、ポールは気絶したままだ。
「おい、ポール、起きろ!君が居ないと、僕は臆病だから、こんな状態には対応できない」
すると、ポールが起きると同時に、天使ガブリエルが現れた。
ガブリエルが言った。
「私は、大天使ガブリエルだ。
君たちは、地球の中で、一番優れた頭を持つ2人だ。
地球の代表と思えば良い。
この機械の部屋では、好きなことを水晶玉を持って、願うだけで
色んな夢が見られる。
君たちは、夢の中で色んな体験をする。
それが、私たち、天界の色んな人間のためになる。
話はそれだけだ。
どんな夢を見たい?」
ポールが言った。
「私は、時間旅行をしたい。」
ジョナサンが言った。
「私も、時間旅行だ。ついでに、世界旅行もしたい。」
ガブリエルが言った。
「それならば、水晶玉を持って、そう願いなさい。
時代は、勝手にころころと変わる。安全だが、その時代に干渉は出来ない。
自分たちは透明人間のように、色んなところを通過できる。
過去は上書きできないから、しばらくの間、
世界の全てを見て回ると良い。」
◇◇
まず、アフリカの人類の夢になった。
最初の原始人が、火を使って、けものを倒している。
人間には毛がないから、あまり燃えない。
獣は、火をあてるだけで倒せる。
肉を食べながら、歌を歌って踊っている。
のんきなものだ。
◇◇
次に、ナポレオンが、まだ皇帝になっていないころの
フランス革命期の夢。
自由と啓蒙主義とは言うが、民族主義とただの自由だ。
みな、賢い。何故か、フランス人は強かったのが良く分かる。
ナポレオンを見ると、まだ青年だ。
色んなことを覚えているが、賢くない。
ただ、自分が支配したいだけな人間と
支配者が嫌いなだけの人間が多い。
◇◇
最後に、世界の滅びの夢を見た。
何も無い、死に絶えた世界で、いくらかの人間が、家畜を飼って暮らしている。
機械は、ふたつだけ。何でも出来るロボットと、スーパーコンピュータがある。
賢い人間は居ない。馬鹿になって、賢くなっている。
永遠に全て分かる人間が多い。
◇◇
2人は、気がついた。
「驚いたなあ。この水晶玉は、何でも出来る。見たいものが見える。
それなら、宇宙旅行がしたい。」
ポールが言った。次に、ジョナサンが言った。
「私もだ。むしろ、宇宙の始まりが見たい。」
そこで、水晶玉に願うと、宇宙の始まりが見えた。
何故か、次元が今より多い。
3次元の宇宙ではなく、さらに知覚のあるものしか分からない、
5次元の宇宙になった。
5次元の宇宙を見るためには、専用のスコープをつけて見なければならない。
そのスコープをつけた宇宙は、美しいどころか、
見えるものが違う。
「なんだ。これが宇宙?驚いた。やけにカラフルで、空間が色んなものに変わる。」
ポールが言った。次に、ジョナサンが言った。
「見ろ!宇宙が宇宙を開始する。
宇宙には、そういう風に、何かが始まって何かが終わって、それが次元になる。
それぞれの「状態」に、精神がある。」
そこで、この夢は一度終わる。その後に、今の宇宙が見える。
「何だ。今の宇宙は、普通の宇宙だ。
惑星は、地球と比べると、あまりに大きなものが多い。
でも、美しい。」
ポールが言った。
そこで、この夢は終わった。
◇◇
何もしないのもつまらない。
2人は、何か冒険がしたい、ということになった。
ガブリエルが現れ、水晶玉にそういう機能がある、
ということを教わった。
ジョナサンが言った。
「この水晶玉には、誰か人間になれる機能がある。
ピョートル大帝をそのまま実行して、サンクトペテルブルグを作る、
ということも出来る。
ピョートル大帝を全部は体験できない。
ダイジェストを体験する。」
そうすると、なりたい人間は、と聞かれた。
ポールが言った。「アインシュタインだ。」
ジョナサンが言った。「僕は、誰でも良い。アインシュタインの関係の誰かが良いんじゃないか?」
そうすると、2人は、友達を体験することになった。
アインシュタインは、やけに普通のユダヤ人だった。
色んなことをしているが、悪いことはしていない。
きちんと数学の論文を読んでいたときに、色んなものをひらめく人間だ。」
ポールが言った。
ジョナサンは、友達の物理学者になった。
アインシュタインは、人の良い青年のごろが、一番賢かった。
僕の方は、何も出来ない、ただのアルバイトの科学者になってしまったよ。」
◇◇
ガブリエルが現れた。
「君たち2人より、もう一人、女の子が居たほうが良い。
女の子が居ると違う。色んなことを教える、女神を、天界から1人、その部屋に送ろう。
名前は、ラファエルという。女神のような美しい天使だ。
もう一人、天使が居る。ミカエルというが、夢の世界で、迷子になっている。
まずは、ラファエルと一緒に、その天使の救出にあたって欲しい。」
そういうわけで、ラファエルが現れた。
「さあ、いきましょう。
ミカエルは、海で遊んでいたときに、沖に流されて、どこかで迷っています。
見ると、浮き輪のまま流れてしまった、子供のミカエルが居ます。
救命胴衣を着て、ボートで助けます。」
ジョナサンが言った。
「天使だって、迷子になるのかい?」
ラファエルが言った。
「天使は、普通、死んだ人間がなります。
ミカエルは、子供の天使なので、何も分かっていません。
いつもおかしなことをします。助けても、すぐにまたどこかに行ってしまうのです。」
ポールが言った。
「それじゃあ、大変だ。
僕らがいつも居なければ、すぐに死んでしまう。」
ラファエルが言った。
「天使は、死ぬことはありません。」
ポールが言った。
「そうかい。それは驚いたな。
君やミカエルは、現実世界では、すでに死んでいて、
天界では、永遠の命を持っているというわけか。」
ラファエルが言った。
「その通りです。」
そのうち、ミカエルが見えた。ラファエルがこらしめるが、
言うことを聞く気配は無い。
ジョナサンが言った。「君たちは、年をとるのかい?」
ラファエルが言った。「死んだ年齢が若い人は、25歳くらいまで成長します。」
ミカエルは、すぐに泣き喚くようになった。
ただの子供だ。それで、このミカエル救出作戦は終わった。
◇◇
そのうち、ポールは部屋の機械を見ていて気がついた。
「これはすごい。とてつもなく速いCPUを使って動いている。
これは、現在のパソコンの50倍は速い。
あ、こちらの方はもっとすごい。
オブジェクト指向Lispの機能を、ハードウェアで実現して
簡単なカプセル化によって、アプリケーションを追加しやすくしている。
あ、こちらの方はさらにすごい。
機械工学と密接に結びついて、
現在の洗濯機やキッチンの機能などを
人工知能と応用力学によって
全自動で行える。
これを使えば、日本中の家庭を自動化できる。
アプリケーションを追加して実行できるようにすれば
キッチンを全自動で、レシピをインストールして
操作できるようになりそうだ。」
ジョナサンが言った。
「それは、凄いのか?」
ラファエルが言った。
「それは、良さそうです。
この夢の世界で、ひとつの家庭を実現してみましょう」
実行すると、その家庭では、
ネットワークからレシピをダウンロードして
電子レンジのように簡単に料理が作れるようになった。
適度にジョナサンがレシピを作ると、
すぐにロボットがそれを調理する。
ジョナサンは言った。
「このシステムはすばらしいが、
ロボットが駄目だ。
適度な加減を、うまく認知しない。
人間の方が上だ。」
◇◇
今度は、ミカエルと話した。
ミカエルが言った。
「料理をする時のポイントは何ですか」
ジョナサンが言った。
「素材と味つけ、焼き加減とソースだな」

ルカの小説

ジャングルの中で
ゆっくりと暮らす、ひとつの王国の人々が居た。
王子、ルカは今日も国民の声を聞く。
兄弟たち、ラノアとローザは、王子とともに
時には平和の中を
時には戦いの中を
国民と痛みを分かち合いながら
暮らして、ともに王国を見聞きしていた。
◇◇
急に、軍隊の中で、ひとり、何か見つけたものが居た。
ラノアは話した。そうすると、このように伝えた。
「皆の兵の中で、混乱が起きています。
魔族の中に、悪いものが居て、
我々の兵に呪いを与え、
皆、苦しんでいる、とのことです。
私は、魔族の王、ラファエルというもののありかを
知っています。
この地図をご覧ください。」
このもの、アーチャーのロナウドという。
ラノアは、地図を受け取り、
ルカとローザに伝えた。
ローザは言う。
「これは大変だ。
軍を率いて、倒しにいくべきではないか。
兄上、どうする。」
王子、ルカは答えた。
「大司祭、ロスカに聞き従おう。」
大司祭は、すぐに呼ばれた。
「王子、これは、まことに大変です。
本当にたくさんのものが苦しんでいます。
王子、地図のとおりであれば、
1週間もあればつく道のり。
私もつきましょう。軍を率いて、行くのです。」
ルカは言った。
「ラノア、ローザ、行こう。
ラノア、軍の管理を頼む。
行くしかない。」
◇◇
王子たちは、軍の200人を従えて
旅に出た。
途中、たくさんの苦しむ国民を見て、
1行は悲しんだ。
◇◇
1行は、5日後、ある程度の敵の情報をつかんだ。
魔族の王は、鳥の姿をしていて
電光石火の速さで動き、簡単に捕らえることは
出来ないと言う。
ローザは、地図を見て、あるものに出会った。
水を切らした1行が、砂漠の中、オアシスにたどり着いたときのこと。
ローザは、馬を休めて、いろんなことを考えていた。
その時、天使ミカエルに出会った。
「君たちが、ラファエルを倒したい1行か。
立派な立ち姿をしている。
これを持っていきなさい。
たくさんの魔法を使えるようになる宝石だ。
ラファエルを倒したいのなら
これを持って『ホールド』と唱えなさい。
ラファエルの動きを鈍くすることが出来る。
◇◇
他には、
火を使ったり、雷を起こすことも出来る。
宝石を持って、『シロマ』と唱えなさい。
魔導師が目の前に現れ、魔法を教えてくれる。」
◇◇
ローザは、ルカ、ラノアを呼び、
宝石の使い方を知った。
◇◇
『ライト』たくさんの光が輝き、場を照らす。
『ファイヤーソード』火の剣を呼び起こし、敵を燃やし切り裂く。
◇◇
ローザは、ルカにこの宝石を与えることにした。
ルカは言った。
「ファイヤーソードが一番強い魔法だ。
僕はこれで戦う。」
◇◇
6日目、敵のラファエルがローザに現れる。
「何だ!こんなに黒い気分になったのははじめてだ。
なぜだか、息が苦しい。ああ、兄上!僕はこのまま
死んでしまうのだろうか?」
そう思いながら、ローザはルカとラノアにそのことを声に出した。
その瞬間、ラファエルが現れた。
ローザは、ショックのあまり倒れてしまった。
ルカが言った。「ラノア、ローザを頼む!僕が戦う。」
『ホールド』ラファエルは、10秒間そこに止まる。
『ファイヤーソード』ラファエルを倒した、か?
その時、ひとりのさらに大きな鳥が、
死んだラファエルをつかんで話した。
「私はガブリエル。天使の長だ。
ルカ。あなたは、ラファエルを倒すことの出来た、
唯一の人間だ。
その宝石をどこで手に入れた?」
ルカが答えた。
「ミカエルという天使が、ローザに与えた。
ミカエルを知っている?」
ガブリエルが答えた。
「この3天使、ガブリエル、ミカエル、ラファエルは、
ひとつの同じ命を持っている。
ラファエルは死んだ。
しかし、ミカエルが死ななければ
いくらでも生き返る。
ただ、ルカよ。
あなたの王国はこれで救われる。
ミカエルはいつも気まぐれだから、あなたがたを使った。
ラファエルはいつも悪いことばかりする。それを謝ろう。
ガブリエルは、すべきことをする。ただそれだけだ。それでは。
さようなら。」
それで、この物語はおしまい。
気がついたローザと、ルカとラノアは、自らの国に戻った。
おしまい

レオンの小説

レオンは何もかもつまらない。中学校に行きたくない。
つまらないほど馬鹿しか居ない。
日本もアメリカも自由もパソコンも全部嫌いだ。
ゲームや漫画も嫌いだから終わっている。
日本はインターネットばかりの世の中になった。
そういうところが意味が無い。
◇◇
ディアスという青年が居た。
大学生で、やることが無い。
大学は簡単だった。
いろんな事を考えるから、読んでもすぐに分かる。
◇◇
そのうち、レオンとディアスは、
ディアスの兄がレオンの中学校の先生だったことから、
適当に知り合った。
レオンは研究の能力がある。
学習心が旺盛で、何でも試すことが好きだ。
ディアスの言うことは難しい内容が多いが、
探究心のあるレオンにとってみれば、
面白い先生で、すぐに親友になった。
◇◇
レオンはいつしか、学校よりもディアスや大学生と話すことの方が面白くなった。
メールアドレスを交換して、メールで話しているうちに、どんどん友達が増えていった。
◇◇
そのうち、レオンは国に対して何かがしたくなる。
自由な国も、平等な国も、支配する国も、それぞれ何かが良いはずだと思うようになった。
でも、独裁者や、悪い人間、悪い国、悪い社会、悪い制度、悪い環境は嫌いだった。
どんなことをすれば良いのかを考えているうち、いつしか、ヨーロッパの国に行ってみたくなった。
◇◇
アメリカに行きたい、とディアスにメールすると、
ディアスの返事では、あんな国は駄目だ、という返事が返る。
ディアスは政治のことは分からないが、外国はどこも嫌いだ。
みんなをアメリカにしているアメリカを悪いとディアスが言うと、
レオンは、自由で他民族国家であるにも関わらず、
世界のことに対してきちんと何かをするアメリカは賢い、と思った。
◇◇
そのうち、今度は料理をやりだしたり、ピアノを弾きたいとか、
果ては猫を飼いたい、それからコンパイラを作りたいだとか、恋人が欲しいとか、
南太平洋に行きたいとか、ありもしないことをいくらでも言うレオンが、
ディアスは鬱陶しくなった。
◇◇
レオンはそのうち、ディアスとは縁が遠くなる。
メールの知り合いの中で、外国人が居た。
フランス人のクロード。
きちんと日本語が出来る。
日本語でレオンが、「どんな国ですか」と言うと、クロードが答える。
「町並みは綺麗だけど、それくらいかな。あるようで何も無い、古い国だよ。」
クロードはさらに書いた。
「君には、フランスは悪い。アメリカやイタリアも悪い。
ドイツやスイスに行くと、君みたいな、保守派の賢い人が多いと思う。
僕はそんなにどの国も知らないけど」
レオンは、この外国人が怖くて、あまりメールはしない。
そのうち、自分からインターネットで、英語で外国のサイトを見るようになった。
でも、ニュースサイトぐらいしか分からないし、英語の能力は何も無いから、
アメリカのニューヨークタイムズを見ても、何にも分からなかった。
◇◇
そのうち、レオンは中学校を卒業すると、
高校で、すぐに一人の女の子に恋をした。
レナと言う。いつも、目が綺麗で、いてもたってもいられなくなって、
学校の勉強がさらにつまらなくなったが、きちんと告白した。
レナは、驚かなかった。すぐにメールで返事をした。
こういう内容だった。
「あなたは素直で、心が綺麗な人だから、
友達からなら、つきあっても良い。
私は何にも無い女だけど、気が強いから、
あなたみたいな純粋な男の子と、うまくいくか分からないなあ」
そういうわけで、自然に何ヶ月か経つと、
二人は毎日のようにメールをして、それなりの普通のカップルに進歩した。
◇◇
レオンには、いつか日本を良い国にしたい、
それから、外国を見て回りたい、という探究心みたいなものがあった。
でも、あまり不用意に何かを変えたくなかった。
「継続が大切だ」、それだけを分かっていた。
◇◇
レナとは何年も上手く行っていた。
レオンはそこまで純朴ではなく、色々と勇気や自尊心が強いところもあった。
レナとの恋愛は、高校を卒業して、工業大学へとレオンが入学するところまで続いた。
レナは、大学や専門学校へは行かず、仕事をするつもりだったが、
そこで、レオンが言った。
「僕と君とは、きっと一生うまくいく。結婚して欲しい」
レナは、嬉しかったが、レオンにこう言った。
「その言葉は最高だけど、それなら、生活を考えましょう。
結婚は、あなたの仕事が何かに決まってからね」
レオンは、工業大学なら、どこかの技術系の会社に入れるはずだと考えていた。
恋愛はその後も順調に続き、レオンは、東芝の設計者になって、レナと結婚した。
◇◇
結婚式で、最高の栄光を掴んだ2人にとって、怖いものは無かった。
金も入るようになって、2人は、念願の海外旅行である、ラスベガスに行った。
何も怖くない。世界中に行きたい。
でも、結婚してしまうと、子供の教育や、生活の安定も考えなきゃいけない。
◇◇
アメリカ、ヨーロッパ、中国、どこも行きたいのだが、
いつまで経っても、東芝の仕事に追われる。
レオンは楽観的に考えていた。いつか時間が出来る。
出世もして、いつか何かの職業につけるはずだ。
生活は楽になった。子供もきちんと出来て育つだろう。
◇◇
そのうち、レナが言うようになった。
「あなたは、きっといつか国際的な頭の良い人間になって、
大きなことをするようになる、いや、すべきだと思うわ。
何か、政治塾にでも入ったらどうかしら」
レオンには、そんなことをする余裕は無い、ようで、結構あった。
政治塾とは言わないが、本を買うことが多い。
読んだ本は3分の1ぐらいで、適当に積み重なった。
◇◇
そのうち、子供が出来た。女の子で、オペラという。
その子供を守ることが第一だ。
レオンは、子供を英会話学校とピアノの教室に入れた。
そのうち、自分でも英語を頑張るようになった。
英語を聞いていると、何故か頭が楽に治る。
◇◇
オペラの英語はあまり出来なかったが、
レオンは英語を自分で書くことぐらいは出来るようになった。
アメリカ人の言っている英語も、結構色々良く分かる。
インターネットで英語の新聞を拾い読みしたりしていると、
アメリカが結構賢いのが良く分かる。
それくらいで、レオンの人生は終わった。

タケルの小説

暗闇の世界は、永遠に続く。
その中で、小さな光が存在した。
その光を、タケルという。
タケルは、何もない光の中で、1つのことを言った。
「僕と話し合える、もう1つの楽しい光が欲しい」
その言葉から、アカリが生まれた。
タケルとアカリは、その世界に、地球という惑星を作った。
地球は、タケルとアカリの力によって、最初に1000の生命を生んだ。
そのうち、800は魚で、150は植物、40は虫、10が人間だった。
人間は、5人の女と、5人の男から、増えていった。
まず、アカリの娘である、リサ、アスカ、ユウカ、ユミ、ハルカが居た。
そして、タケルの息子である、コウ、ヨシオ、シロウ、ジン、ハルヒコが居た。
それらの生命は、そのうちに、1つ1つの命を増やしていった。
その世界は、その最初の10人と、アカリとタケルの2人の、1人1人を神とすることに決まった。
そして、それらは、人間には出来ない、能力を持っている。
リサの能力は、全てを創ることが出来る。
アスカの能力は、全てを止め、変えることが出来る。
ユウカの能力は、全てを構築し、破壊することが出来る。
ユミの能力は、相手を助けたり、陥れたり、騙したり、教えたり出来る。
そして、ハルカは、人を増やし、人を殺し、そして、人と話すことが出来る。
女の能力は抽象的だが、男の能力は具体的だ。
コウは、技術を全て知っている。
ヨシオは、歴史を全て知っている。
シロウは、宇宙の法則を全て知っている。
ジンは、人を治し、殺す方法を全て知っている。
そして、ハルヒコは、戦う方法を全て知っている。
アカリとタケルは、全知全能の神であり、アカリは全ての可能性を司り、タケルはあらゆる法を司る。
人間は、そのうち、2つの国に分かれて、戦うようになった。
そして、民族は、10に分かれて、それぞれの神である、リサからハルヒコまでを、それぞれの神とした。
アスカ、ユウカ、ユミ、コウ、ヨシオの5人を信じる国は、巨大な帝国だった。
リサ、ハルカ、シロウ、ジン、ハルヒコの5人を信じる国は、緩やかな都市国家だった。
そして、それぞれの下に、それぞれの民族が居た。
物語の主人公は、コウとリサである。
コウは、摩訶不思議なコンピュータを操って、そこから投影される大きな現象を操る、魔法のキーボードを使う。電気系の技を使う。
リサは、絶対的な言葉から、あらゆる現象を投影する、自由な言語を操る。言葉の力で敵を倒す。
この2人の物語だ。
善の国は、巨大な帝国である、自由同盟軍だ。
悪の国は、都市国家の集団である、スカイポリスだ。
コウとリサは、親友で、少しはめをはずしたときだけの、恋人のようなものだった。
愛を交わしたことは無い。
いつまでも一緒に居ようと、永遠の信頼を誓った。
しかし、コウは、もう一人の少女である、アスカに浮気をしてしまった。
それが発覚して、リサはショックを受けた。
リサは、コウをふって、しかし、他の男と付き合いたくなかった。
そんな中、現れたジンとともに、リサは自分の味方である、
ハルカ、シロウ、ジン、ハルヒコたちとともに、同盟組織を作った。
それ以外のもの、はむかうものを倒し、コウへの復讐を誓う、スカイポリスを結成した。
コウとアスカは、リサを倒すとはいうが、あまり戦いたくなかった。
ユウカ、ユミ、ヨシオとともに、リサを説得するために、自由同盟軍を作った。
それから、地球は、その2つの組織のままで、人間たちを増やしていった。
民族は、それぞれの地域が、それぞれの神とともに過ごした。
永遠の神である10人は、死ぬことなく、戦う。
誰も死なない神であるため、リサがコウを倒しても、死ぬことは無い。
コウは、アスカとともに、世界の民族と関係を持つための、旅に出ることにした。
リサとジンのしもべである、ハルカ、シロウ、ハルヒコが、たまに戦うための干渉に出るが、
一番強い魔法である、ウィンドウ・アルスを放つことで、いつもコウとアスカが勝つ。
また、ユウカ、ユミ、ヨシオは、自由同盟軍の長として、スカイポリスと戦う。
スカイポリスのしもべが王国を狙うとき、自由同盟軍の民族は、最強の力を使って、それらをなぎ倒す。
コウの旅は、ロンドンから始まり、パリ、ローマ、イスタンブールなどへと進む。
ロンドンでの誓いの言葉は、「コウとアスカ、一切負けることなし、世界へと旅を進めよ」だった。
パリでは、たくさんの観光地を見て回ったが、1人、怪しい人間に、その道中をつけられているのが分かった。
怪しい人間のことを、アスカが発見し、「誰だ?」と話した時、コウが言った。
「君は、リサ?」
しかし、その人間は、リサに扮した、ハルカと、周りにいる全員は、ハルカの仕組んだ、しもべの扮した民衆だった。
その時、民衆が銃を持って、コウとアスカに発砲した。
その時のアスカは、1つの能力を使った。
「全員の時よ、止まれ。スリープ・タイム!」
そうすると、民衆は、時間の速度を100分の1に落とした。
そして、コウがウィンドウ・アルスを唱え、電撃ショックを与えることで、殺すことなく、リサに扮したハルカを捕まえた。
しかし、その正体が発覚すると同時に、「スペース・フリード」を放ったハルカは、民衆とともに、姿を消した。
その時、こう言った。「スカイポリス、すべては皇帝リサとともに」
ローマへと向かう前に、スイスで宿を見つけたコウとアスカは、一向に干渉し続けるハルカと通信した。
リサを説得したいというコウの言葉はかなわなかったが、ハルカと直に話すことが出来た。
ハルカは、人間の姿をしているが、地球人ではない。
異星人の全ての知能を作り上げる、コンピュータのような、機械だ。
ハルカは、主人であるリサの言うことを、淡々とこなす。
アスカは言った。
「私たちの技術があれば、このハルカを捕まえることに成功すれば、私たちの味方に出来ます。」
そして、機械の動きを遅める魔法、ロック・マシーンを使うことで、ハルカを捕まえることに成功した。
ハルカは、その時、リサの命令通り、コウとアスカの味方にならず、自爆しようとした。
しかし、自爆した後の故障した機械を直すことで、ハルカの名前を、ハルナと変えて、ハルナはコウとアスカのしもべになった。
ハルナの知能は、人間よりは優れていないが、人工知能としては最高クラスだった。
そのまま、ハルナを改造し、コウとアスカは、簡単なモーターバイクを作った。
モーターバイク・ハルナは、そのうち、1人の技術者の力によって、イスタンブールで、宇宙ロケットとなった。
その技術者の名前を、スバルという。
スバルはイスラムの技術者で、コウの民族のしもべだ。
イスラムの技術者であるスバルが宇宙ロケット・ハルナを作ったこと、また、スバルの研究所がそれを月に飛ばす技術を持っていたことで、
ハルナに乗って、月へと旅立つ、と思いきや、その時、リサが現れた。
リサは、直接現れて、言った。
「あなたたちを許してあげる。その代り、私もロケットに載せてほしい。」
自由同盟軍の長、ユウカは、現れて言った。
「スカイポリスは、活動をやめるのか?」
そうすると、リサは言った。
「スカイポリスは、すでに崩壊している。
あまりに悪い民族が多くて、政権の実行力は皆無に等しい。
私は、そんなスカイポリスから逃げ出してきたのだ。」
強大な力を誇り、繁栄を極めるユウカの自由同盟軍は、スカイポリスを制圧した。
コウとリサ、アスカは、それぞれ仲直りして、契約を交わした。
「これ以上、この3人が戦うことの無いように、
戦いの無い平和を誓い、この契約を破るものは、死よりも重い、鉄の牢獄へ向かうだろう。」
そして、めでたしめでたし。
月へと旅行をして、戻ってきた地球では、
治安が復活し、復興するスカイポリスと、自由同盟軍のさらなる栄光があった。

未来の小説

東京

未来の東京は、自由都市になっていた。
自由都市は、日本に4つあり、広島、大阪、名古屋、東京が自由都市になった。
他の地域は、それぞれの国と同盟があり、共同体として生きていた。
また、全体の日本は、3つに分かれており、それぞれ、西・中部日本、東日本、北日本、と分かれていた。
滅びても居ないが、栄えても居ない。資本主義ではなくなって、強大な生産力とコンピュータや人工知能、ロボットの力で、殆ど人間が働かなくても、最低限の労力と分散した権力で、配給国家として経済は成り立っていた。
だが、人々は、幸せとは言えなかった。自然環境が滅び、災害への対処は高度でも、温暖化、放射能汚染、砂漠化、戦争と荒廃の傷跡が、世界を暗闇の時代においていた。
これは、その中で、人々が生き、戦い、自由に関わり合い、愛し、育て、築く、未来の機械文明の物語である。
◇◇
とりあえず、世界観を書いた。目的がはっきりしていないから、物語の目的を決めた方が良い。
schwarz1009 2014-09-28 20:09

続き

物語の主人公である、カイトとスラは、それぞれ、白銀の民の青年と娘であった。
白銀の民は、北日本の田舎町で、共同体、白銀の村(仙台あたりにある)の町民のことを言う。
だが、この白銀の民は、いつもそれより東と北にある、近未来都市のいくつかと戦って生きていた。
白銀の民は、皆、同じ神話と歴史を信じて生きていた。
今でいう、イスラエルのような民である。
だが、白銀の民のカイトとスラは、そんな中で、各地に旅をしていた。
その旅は、未来であるために、そんなに危険でも、険しくも、死の危険も無い。平和で、治安は良い。
戦争は、ここ2年、休戦状態になっていた。
schwarz1009 2014-09-28 20:15

カイトとスラに、親は居ない。
未来の世界であるために、親が二人で子供を育てるのではなく、村の皆で、一緒になって育てるという時代になっていた。
だが、カイトとスラの親は、どちらも、戦争で5年前に死んだ。
カイトとスラは、友人である、スバルやマテルなどとともに育った。
そして、今、4人は、カイトは17、スラは16、スバルは19、マテルは21になっていた。
この物語は、この4人の、自己の人生の目的と、新しい希望ある世界を知る、自由な旅の物語だ。
この世界には、一つ、問題がある。
宗教の違いから、東日本と、西・中部日本が対立し、どちらかが勝つまで戦いは続いている。
それが、北日本の白銀の村が、近くの村と戦っている理由だった。
この戦いは、今でいう、殺し合いの戦争のようなものではない。
ただ、世界をどのようにするか、決めるかを問い、対立する、民主主義の選挙のような戦いである。
だが、けして、殺し合いが無いわけではない。
時に、どちらかが戦いを望むなら、殺し合いの戦いになることも、無くは無い。
その戦いが、今、起きようとしていた。
◇◇
今、何も考えず、これくらいを書いた。BASARAと似ているのは、今読んでいるからだ。
schwarz1009 2014-09-28 20:21

ロボット

カイトとスラは、ロボットを沢山買って、自分の友人のようにしていた。
家事のことは、ロボットが全てする。
また、家は、共同の、今でいうアパートのようなもので、一世帯に必ずいくらか与えられる。
また、ルールなどは、それぞれの議論で決める。だが、戦いになることもある。
それは、普通、代表者を選挙で選ぶのが普通だが、先ほども書いたように、戦争が起きないわけではない。
戦争になると、村を簡単に滅ぼせる。たいていは、人の命と村を守るために、荒野のような場所で戦いは行われ、相手の頭を取れば、戦いは終わる。
◇◇
こんなもので良いかな。アホみたいに馬鹿な小説だ。
schwarz1009 2014-09-28 20:26

カイト

カイトとスラは、幼馴染で、恋人同士だった。
ロボットが全てをやってくれるおかげで、皆は自由に色んなことが出来た。
各地には、無料の学校がある。色んな学校で自由に学ぶことで、成長と賢さと強さが、この世界にある。
だが、戦いが好きな人間は多い。そこで、剣や銃などの技を習う、学校が出来ていた。
カイトは、村のその学校で、剣の力が一番強いという評判だった。
カイトは、自分の力に自信があった。そして、西日本と東日本の戦いに、思うところがあった。
スラをつれて、東日本、特に自由都市東京に行きたい、そう思ったカイトは、スラにそのことを打ち明けた。
そして、スバルやマテルにも、そのことを言った。
その4人が集まって、この旅は始まった。
この世界に、自動車のような危ない乗り物は無い。ロボットの運転する汽車とバスがどこへでも、殆どの時間、平等に与えられている。それを使って、東京まで、色んな都市を見て行くことにした。
schwarz1009 2014-09-28 20:32

4人の動向

バスと汽車を乗り継いで、最初にやってきたのは、北日本の白銀の町の近くで、大都市である、夕日町だった。
夕日町には、沢山のものを展示した巨大デパートがある。このデパートは、巨大で、今でいうショッピングモールのようなものである。ここで、必要なものを全て手に入れる。
だが、何でも手に入るわけではない。この世界では、自分の戸籍を明かして、1人につき、決まった量しかものが与えられない。贅沢をしていると、処罰されてしまう。
カイトは、日々食べるものの量と質を抑えることで、あるものを買おうとした。殺すことなく、相手を倒して、気絶させる、未来の刀と銃だった。
他の三人も、同じものを買った。特に西日本は、今でも治安が悪く、夜は町を歩けないと言う。これからの旅の中で、自分の身を守る必要があると思った。
そして、三人は、汽車に乗って、太平洋側の海岸沿いを行き、自由都市東京に行くことにした。
◇◇
カイトが言った。
「僕は、このまま東京へ行って、ある人のところを訪ねたい。」
スラが言った。
「ある人?誰?」
カイトが言った。
「僕のいとこだ。教師をやっている。昔、白銀の町に住んでいたのだけれど、東京で自分の学校を開くと言って、三年前に東京へ行った。その人が、手紙をくれたんだ。結婚して子供が生まれたから、来て欲しいと言っていた。それから、最近、学校で、有志を集めて兵団を作ったから、それに加わってみてはどうかと言っていた。それが、ちょっとどんなものなのか、見てみたいと思ったんだ。」
マテルが言った。
「その学校、どれくらいの大きさなの?」
カイトが言った。
「100人くらいの生徒が居ると、言っていたと思う。」
◇◇
一行は、夕日町を離れて、田舎町である、朝日町にやってきた。
ここで、宿をとる。
カイトが言った。「今回の旅の目的は、それだけじゃない。出来れば、西日本にも行きたい。僕の尊敬する、学者で、医者で、指導者で、僕に剣を沢山教えてくれた、僕やスラの師だった、ダイ先生が九州に居るから、行ってお会いしたい。」
スラが言った。「私は、名古屋に行きたい。」
スバルが言った。「僕は、大阪に行きたい。」
マテルが言った。「僕はどことも言わないけれど、沢山写真が撮りたい。」
そういうわけで、4人は楽しく道中をともにした。宿では、温泉に入ったり、美味しいお刺身料理を食べた。
schwarz1009 2014-09-28 20:38

東京

東京では、最近、犯罪の騒ぎが多い。
資本主義ではないため、ものを奪う、という犯罪は少ない。だが、麻薬や売春など、やってはいけないことをやっている輩が多い。
東京では、今、人を殺傷する能力のある銃や刀を禁止するか、禁止しないかが、議論になっている。
今のところ、あまりそういうものは禁止されていない。だが、そのために、ギャングのようなものがはびこり、暴走族のような、人に迷惑をかけるような犯罪が増えている。
その中で、東京には、スラム街のようなものが出来ていた。その中で、ある集団がグループを作って、反東京、反日本の旗を揚げ、国に戦いを挑もうとしていた。
だが、そういう集団は、そう多くない。殆どは真面目で、自由で、平和に生きている。治安は今までの歴史の中で、今が一番良いほどに平和だ。
◇◇
ここまで書いたが、あまりストーリーや登場人物を考えていないので、とりあえずここまでにしておく。
schwarz1009 2014-09-28 21:04

一行

一行は、東京にやってきた。
東京で、沢山のところに行きたい。まず、おとこであるユウジのもとを訪ね、その後は、食べ物を食べながら町の色んな店を見ることにした。
ユウジの学校は、日の出町のビルの中にあった。
カイトは、少し緊張して、ビルのインターホンを押した。その後、中に入るように言われて、ビルの2階に行って、4人は相手が出てくるのを待った。そこに、20~30代の男性と女性がやってきた。
男性が言った。「僕がユウジです。こちらは、妻のアカネです。中に、子供たちが居ます。今、一組が居ますが、そのうち、二組と三組の残りの皆が、社会見学から戻ってきます。全部で、102人います。年齢は、15~22ぐらいまでです。」
ユウジがさらに言った。「それから、兵団というのは、クラブ活動のようにやっています。剣道や空手を習って、たまに銃も使います。良かったら、見学でもしていきますか?」
カイトが言った。「見学に行きたいです。皆は?」
スラとスバルとマテルが言った。「行きたいです。」
◇◇
書いていると、書ける。ただ、もうちょっと考えて書けば良かった。
何も考えていないから、続きようが無いのだ。
schwarz1009 2014-09-28 21:15

中に入る

4人は、中に入って、皆の姿を見た。
そこに、2人の学生がやってきた。
「先生!計算と漢字練習が終わりました。あれ?この人たちは?」
ユウジが言った。
「この人たちは、この学校の見学がしたいという、北日本の人たちだよ。2人とも、自己紹介をしてもらえるかな?」
2人の学生が言った。
「はい、先生。僕は、ナツヒコと言います。こちらは、僕の友達のフユヒコ。兵団のグループ・セブンでは、隊長と副隊長をしています。年齢は、どちらも17です。」
4人は言った。「僕らは、カイト、スラ、スバル、マテルと言います。北日本の白銀の村と言うところからやってきました。
フユヒコが言った。
「あ!そうだ。明後日から、グループ・セブンが皆で泊りがけの合宿をして、野生体験をするんです。一緒に来たらどうですか?場所は、電車で1時間の、東京の山の中です。」
スラが言った。
「それ、良いんじゃない?旅の予定、変えられる?」
カイトが言った。
「うん。あまり決めていないから、変えられるよ。行ってみようか?」
そうして、4人は一致団結し、グループ・セブンとともに、合宿へ行くことにした。
◇◇
これの悪い点は、目的が無いところ。
BASARAには、タタラが最終的には国王を倒す、という目的があった。
無意味に旅なんか出来ても、意味が無い。
それに、もう少し荒くれた世界にしないと、何も起きない。
schwarz1009 2014-09-28 21:25

物語の続き

物語の続き。
野外活動の途中で、4人は、グループ・セブンとは違う道を歩いていた。
だが、途中、橋がかかっていたのが外れていて、4人は、遠回りのルートを取ることにした。
そのうち、4人は、遭難してしまった。
日が暮れるまでに何とか戻って合流しようと思っていた4人は、小屋を見つける。
小屋の中には、人はいなかったが、食べ物と水があった。
4人は、それを食べて、しばらく救援を待った。
だが、それは、山賊の小屋だった。
山賊が現れ、4人は山賊から刀で怪我をする。
マテルとスバルが怪我を負った。特に、マテルが重傷だった。
4人は、小屋を出て、逃げ出した。誰か、助けを、と思ったその時、1人の美しい男が、馬に乗って現れた。
その人は、一太刀で山賊を倒した。4人は、その人に連れられて、京都まで行った。
その人は、西日本の幹部だった。
スバルは軽傷だったが、マテルは全治一か月の怪我を負った。
4人は、マテルを連れて、ともに西日本の幹部の住んでいる屋敷のようなところに行った。
マテルは、ここで一か月、休ませてもらえることになった。
マテルは、この屋敷で、侍女に恋をしてしまう。
また、この屋敷で、マテルは、重要な情報をいくつも知ってしまう。
それは、東日本の幹部が、魔女と通じて、魔界の力で西日本を倒そうとしていること、魔界への生き方、魔族の召喚の仕方、などだった・・・。
◇◇
今日、思いついた。そろそろ、もう、書かないと思う。
schwarz1009 2014-09-29 11:11

ハロルドの小説

サフという宝石があった。
身につけていると、色んなことが分かる。
ハロルドという青年が居た。
ハロルドは、サフを身につけていると、
海に行くべきだと分かった。
海に行くと、女の人が居た。
女の人が、色んなことを教えてくれる。
「私も、サフを持っているの。
一緒に、冒険に出かけるのよ。」女が言った。
「何をしに行くんだ?」ハロルドが言った。
「本当のことが分かる宝石、レッドストーンを探しに行くの。」女が言った。
「私の名前はジェシカ。あなたの名前は?」女が言った。
「ハロルドだ。」
「私と一緒に、ミュンヘンへ行きましょう。」
ミュンヘンに何がある?」
「何かは分からないけど、きっとあなたみたいな誰かが居るわ。」
ミュンヘンに行くと、ジェシカがすぐにさけんだ。
「来るわ!」
「何が来る?なんだ!?ネコじゃないか!」
空からとつぜんネコがふってきた。
「いや、ネコじゃないわ。」ジェシカが言った。
「ただのぬいぐるみよ。」
見ると、ぬいぐるみのくびに宝石がついている。
「これは、誰のしわざかしら。
この宝石は、よく分からないけど、何かの力があるはずよ。
あなたがつけてみて。」ジェシカが言った。
ハロルドは、この宝石をつけた。
「すごい!」ハロルドが言った。
「何か、数学的で、神学的な英知のようなものが分かる。」
「私に貸して。」ジェシカが言った。
「これは、誰かの人生ね。本人が私たちにくれたの。」
「この人は、こんな風に、何でもできる人間よ。」
「私たちに、同じことをするようにすすめているわ。」ジェシカが言った。
「同じこと?」ハロルドが言った。
「それでしか、レッドストーンのありかは分からないわ。
この人、イスラム教徒ね。
神を信じていることと、きちんと考えることで、全て分かった人間よ。」ジェシカが言った。
イスラム教を信じるのかい?」ハロルドが言った。
「いいえ、それは、この宝石をつけていれば十分、
きちんと考えると、たまに神が教えてくれるの。
サフみたいなものだから、アルという名前にしましょう。」
アルが教えてくれることは、よく分からない。
むずかしいことばは使わない、単純に、感情で教える。
論理学と信じる力で全て分かると分かった。
数学の定義ではない。
「これは、すごいわ。
この人、本当に論理で分かっている。」ジェシカが言った。
2人は、アルの教える通り、紙に論理を書いて、それを
全て信じた。
しだいに、言葉が聞こえてくるようになった。
「あなたがたは、もう分かっている。
私に会いにきなさい。
私がイスラム教徒だ。
ローマに居る。」
見ると、22歳の青年が居た。
「私はロバートだ。」
青年が言った。
「私は、あなたがたに、私を超えてほしくて、そのアルと呼ばれている
宝石を与えた。
神と戦い、全てを考えなさい。
しだいに、神のことばが聞こえてくるようになる。
いつか、神や私を超えた時、レッドストーンが手に入るだろう。」
ロバートは、それだけを言って、どこかに消えてしまった。
アルを身につけて、論理を信じてから、ちょうど一年が過ぎた。
ハロルドとジェシカは、2週間ごとに会っていた。
「本当に、何かの言葉が聞こえる。神じゃないか?」ハロルドが言った。
神かもしれない何かが言っている。
ユダヤ人と戦いなさい。」
ハロルドが言った。「何だって?」
ユダヤ人は、あなたがただ。」神が言った。
サフが何か言っている。
ここから、壮絶に辛くなる。
ジェシカが言った。
ユダヤ人と戦うのよ。
ここから、つらい誰かとの戦いがはじまるわ。」
すると、神のことばが変わった。
「私がユダヤ人だ。
人類の最高指導者をやっている。
ただし、何もしていない。
今から、私が何もかも言っていく。
本当は、あなたがたが考えているだけだ。」
その時から、何も覚えていない。
ハロルドもジェシカも、何も覚えられなかった。
とにかく、自分が自分で全部言った。
「つらかった2年だった。」ハロルドが言った。
「何も覚えていないわ。でも、良い人だった。」ジェシカが言った。
「あんなにたくさんのことを、僕らに分からせるなんて。」ハロルドが言った。
ロバートが現れた。
レッドストーンをあげよう。僕からのプレゼントだ。」
おしまい。

イェラーの小説

昔々、ヤーナという国で、一人の若者が大きな使命を持って、王になり、世界を幸福にするまでのお話です。
「イェラー、イェラー、起きて!今日も学校だ!はやく!」
イェラーはやる気がしなかった。また早朝訓練?いい加減にしろよ。
僕だって自由があるんだ。まあ、今日のところは従っていてやるけどな。
起こそうとしているのは、イェラーとともにこの学校で寮生活をしているシュナーツ。シュナーツとイェラーはけっこう仲が良くて、何でも話し合っていつでも共に行動している。が、最近はイェラーのつき合いが悪い。
「おい、シュナ。もう少しだけ寝かせてくれ。あと5分」
「イェラー、今日もかい?やめてほしいね。僕には僕の都合ってものが」
シュナーツはいつも時間通り起きる。今日の訓練は、30分のマラソンだ。彼らにとっては、いつものことながら、無意味に思える。しかし、けっこう楽しいものだ。
イェラーにはそろそろ、この学校を退学してやろうという計画があった。シュナーツや、他のみんなに迷惑はかけられないから、一応黙っている。しかし、そろそろ自立して、金をもらって働きたい。
しかし、こんな田舎ではバイトもない。どこか都会へ…。それなら、一年早く大学を退学しても悪くは…。
そんな2人だが、今日もマラソンをこなす。イェラーは今日は4つ単位を取るための授業だが、あまりやる気はなくともなんなくこなす。
フランス語と社会科学に関する総合的な講義だった。
シュナーツは、同じく社会科学の授業をおさえて、理科の実験をした。
彼らはもう2年と半年近く、このヤーリック総合学園に入っている。
2人が知り合ったのも、2年と半年前、大学の肛門の前で、ちょっとした偶然からだった。というのも、2人とも授業のクラスを間違えて、初めてのクラスというのに、別の教室に入ってしまったのだ。
最近、シュナーツもあまり体調がすぐれない。夏が暑くてしょうがない。
シュナーツは、大学も嫌いではなく、わりと好きな方だ。
イェラーは、退学の話を、シュナーツに打ち明けることに決めた。
「どうしたんだよ!そんな話聞いてないし、僕は許せないぞ。
それに、お前が退学して金を稼いでも、お前のためになるとは思わん。」
シュナーツは良い奴だ。しかし、イェラーは、
「お前に分かってもらえるなんてこれっぽっちも思ってなかった。
別に良いからな。おれはやめる。もっと良い環境を探して…」
それに、イェラーには考えがあった。イェラーは、こう見えて技術ともの作りが好きだ。独学で学んで、技術の初歩を覚え、それで自立しようと考えていた。
「それに、おれは学校とか社会には何も求めてない。
自分で生きていく。悪いが、お前にも頼らん」
シュナーツは激怒した。
「それで、お前は本当に成功できるのか?もう会えなくなるじゃないか。つまらないこの生活が、お前無しではさらにつまらない。おれが言いたいのは、そういうことだから」
イェラーは、悪いと思って、シュナーツに誘った。
「じゃあさ、いっしょに何か、この枠組み以外で、はみ出したことやりたいな。お前と別れるのは、たしかに、あんまり良くない」
シュナーツは、あまりの考えのなさに呆然としたが、一転、普通に話し出すようになった。
「イェラー、お前は何をするつもりなんだ?何がしたいんだ?」
「シュナーツ、そこまで尋問するなよ。おれは、どうせ自分の人生なら、何度失敗しても良い。その上で、でも、これ以上どうしようもできなくなる失敗はだめだ。おれは、こんな学校でフロイトがどうとかやってるよりは、自分の技術をつけて、社会のためになる…、そうだな。じゃあ、コンピュータ技術ってことにしておこう」
「それなら、学校に入るべきだろう?」
「学校ならいつでもできる。いつでも入れる。おれは社会に出たいし、むしろ会社で教えてもらえればいいと思ってる」
「それなら、好きにすれば良い。おれは退学なんてありえないと思っているから、せっかくだ。一年後に再会しよう」
シュナーツはこの言葉を最後に、イェラーの姿を見なかった。
さて、イェラーは一年間何をしていたのだろう?
実は、コンピュータ技術は、もっと後に習得することに変えて、英語とドイツ語を独学で身につけていた。しかし、独りだけではあまり活動できない。3か月後、やはり学校に通い直し、日ごろの努力の成果もあって、半年で一人前に上達、しかし、「何かが違う」といつもこぼしていた。
シュナーツとイェラーが久しぶりに再会した。しかし、イェラーの成長ぶりは見事だった。だが、イェラーは、けっこうシュナーツの成功ぶりを見て、自分の判断を後悔した。
「いや、自由が良いとは思った。しかし、お前、やっぱり立派だな」
イェラーがそういうと、シュナーツも、同じように相手に激励した。
シュナーツとイェラーは、話し合って、同じ会社に入ることにした。
業種は、テレビ関係。彼らは、きちんと働き、5年でかなりの収入を得た。
彼らは、27歳になっていた。
「おい、お前、これからどうしていく気だ?」
イェラーがシュナーツに言った。イェラーが言った。
「おれ、ちょっとドイツに行ってみたいと思っているんだ」
シュナーツも言った。
「面白い。おれも行こう。」
イェラーは、ドイツとヤーナをくらべて、ヤーナは何もかもドイツに劣っていて、特に、技術の分野では完全に負けていると言った。
3年後、彼らはドイツに向かう。
イェラーのドイツ語はすごかった。本当に通じていた。
しかし、彼ら2人は、ドイツで騙された。物を奪われ、大使館の位置も分からない。そして、そのまま、さらに、連れ去られた。
「おい…どうしよう。どうもできない」
2人ともとても怖くなった。連れ去った車は、ドイツを通って、フランスに向かおうとしている。
彼らは、何とかフランスで解放された。どうにかしてヤーナに帰ったが、もうこりごりになった。
(途中までですみません。ノートに残っていた小説です。)

デカルの物語

デカルが言った。「騎士団の団長よ、私に協力してください。
私は、兄のラスカーを魔女に殺された。魔女を倒したいのです。」
団長が言った。「魔女を倒したい?無謀な。あんなものは放っておきなさい。
悪いことばかりする、強くはないが、いやな相手だ。」
デカルが言った。「どうしても、兄の復讐を果たすまで、私は死んでも死にきれないのです。」
団長が言った。「それなら、私たちにはできないことがある。
すぐそこに、精霊の洞窟がある。私たちはああいった暗闇は苦手だが、中には精霊が居る。1人1人に何かをくれる。そこへ行って、精霊の宝を手に入れて、私たちに渡しなさい。それならば、私たちは君に協力しても良い。」
デカルが言った。「それなら、すぐにでも」
こうして、デカルは、精霊の洞窟に来た。
「ここは、暗闇だ。精霊はどこかに居るはずだ」
中には、暗い中に、湖がある。デカルは、溺れてしまえば終わりだと思いながら、湖の端を、洞窟の壁を手で伝いながら進んだ。
20分もすると、光が見えた。精霊が現れた。精霊が言った。
「何者?こんな洞窟に何故来たのです?」
「騎士団の団長が、精霊が1人1人に何かをくれると」
「そうですか。私はあまり、宝をあげるのは好き好みません。
ほしいなら、これをあげましょう。水と生命の杖です。
生命力が上がり、賢くなります。
デカルは、水と生命の杖を持って、洞窟を出た。
デカルが騎士団の団長に、杖を渡した。
「これでどうです。魔女を倒すために協力してください。」
「そうだなあ。そうだ。アベルとカインをあなたのためにつけよう。
若いが、勇敢な勇者だ。それで良いだろう。」
デカルは喜んだ。アベルとカインが仲間になった。
魔女を倒すため、3人は話し合った。
3人は、魔女の住む森へと向かった。
そこに、魔女が突然現れた。
「誰かな。君たちは」魔女が言った。
「覚えていないのか。兄を殺された復習だ。覚悟!」
デカルがそう言うと、カインがとめた。
「何をする!」デカルが言った。
「無謀すぎる。あの魔女はすこぶる何でもできる。
慎重に戦おう」カインが言った。
アベルが言った。
「魔女よ、一つ願いを聞いてほしい。
あなたはデカルの兄、ラスカーを殺した。
しかし、あなたは、死んだ人間を生き返らせることもできる。
何とか平和的に、兄をもう一度生き返らせてやってほしい」
魔女が言った。
「まあ、私はそうしても良い。
ただ、その通り生き返らせることはできない。
こうしよう。
動物の何かにはできる」
デカルが言った。
「何だと、兄を犬にでもするというのか」
魔女が言った。
「その通り、犬にして蘇らせてやろう。
戦いたくはないから、私は消える」
魔女が消えた。
見ると、魔女の消えたあとに、一匹の犬が居た。
デカルが言った。
「なんだ!この犬が兄だというのか、ちくしょう!」
アベルとカインが言った。
「犬だが、おそらくは君の兄だ。連れて帰ろう」

クロードとレナの物語

クロードは、自由な好きで、経験豊かな男だった。
レナは、何も知らないのに、書いて考えて分かっている。自由も、社会も王も全部書いていた。
クロードは女好きで、レナは全く独りだった。クロードはいつも、バカと一緒に生きている。バカなことをやっている。それで賢くなった。
レナもバカだ。バカな宗教をやって、変な科学や国を作っている。
どこにも誰も居なかった。何もかもつまらない。
クロードが言う。「僕は、君を愛している。いつまでも一緒に居よう」
レナが言う。「私は、あなたを愛せるか自信がない。人を信じられない」
クロードが言う。「君や、君の戦う世界のことは、僕が分かる。僕が君をこの世界で守ってあげる」
レナが言う。「私は、ずっと守ってほしかった。信じていいのか、分からないわ」
クロードが言う。「きっと、最後まで守ってあげる。この2人は、運命が作っているんだ」

チョコレートの物語

やあパピー!僕はエビュルソン。いつもこのチョコレート工場から吐き出されるチョコレートのことさ。パピー、久しぶりじゃん。どうしてたの?
「エビュルソン…ちょっとお話があって…」
「なあに、パピー?」
「いつもチョコレートを食べさせてくれてありがたいんだけど、
このチョコレート工場は今月あと3日でなくなっちゃうんだって」
「なんだって!パピー」
なんだ、そんな、すぐに廃止?いやだなあ。
僕らと同じ兄弟たちはすぐに生まれなくなる。わびしいな。
「あなたたちが最後のチョコレートなんだって…エビュルソン…
あなたはどう扱ってほしい?」
メダルとか、賞状とか、そういうのが嫌いなエビュルソンは
「まあ、最後の記念にシールやリボンでも貼っ店頭でも売ってもらうのが普通で良いんじゃない?とりあえず…」
「され、おれたちの仕事もここで終わりということか。次なるエビュルソンももう現れないというわけね。僕らからしたらそれだけかとかいう話で、良いんだけど、パピーからすれば僕らとはお別れなんだよなー、工場そのものがなくなれば、彼女とぼくたちはお別れだけど、そりゃ、こうして売れらている製品チョコレートになる僕らとしてはあまり変わり映えしないわけで
バレンタインが終わったのかなあ」

ミカエルとラファエルの物語

ミカエルとラファエルが居た。
ミカエルはかっこいい男、ラファエルは美しい女だ。
ミカエルとラファエルは、それぞれ、20と18だ。
2人は強いアラブの国に住み、平和を好んでいた。
2人に運命が訪れた。
ミカエルに戦争が訪れた。
ラファエルは、死ぬのが分かっていた。ミカエルは死んだ。
ラファエルは骨を埋める前に言った。「神よ、何が悪かったのですか。
私は彼を愛していました。一度でも、彼に告白すれば良かった」
神は答えない。
20年後、ラファエルはミカエルの残した文章を発見した。
「愛しています。結婚してください。ミカエルより。ラファエルへ」
あまりに悲しく、ラファエルは涙した。

ファイルとナウル

2010.05.13執筆。
ファウルとナウルという兄弟が居た。
ある日のこと、ファウルが散歩をして、川辺ですごしていた時、大きな生き物がファウルを襲った。見てみると、ゾウだ。
ゾウは強かった。ファウルは、ゾウにはむかったが、こてんぱんにやられてしまった。
ファイルは家に帰ると、ナウルにこのことを言った。そうすると、ナウルは、ゾウの特徴を聞く。
耳に模様があったかを聞くと、あった。そこで、ナウルは分かった。
実は、このゾウ、ナウルが飼い慣らしていた、ソラという名前のゾウだったのである。
それをナウルが言うと、ファウルが言った。
「何だ、あのゾウ、お前の飼っていたゾウだったのか。何であんなに凶暴なんだ?」
「いつもソラはおとなしい。兄さんを襲ったと聞いてびっくりしたよ」
ナウルはさらに言った。
「ある意味、ゾウが兄さんを襲ったのは、僕の不注意のせいだ。謝るよ」
それで、この一件はひとまず終わった。

ララとミロ

登場人物

1. ララ 女 20歳
2. ミロ 男 20歳
3. テル 男 20歳
4. ルル 女 20歳
5. カール 男 20歳

ジャンル

ファンタジー、学校、大学、文学部

シナリオ

みんな物語を書いている。
神と悪魔の物語を書いているララは
シナリオを面白く出来ない。
ミロやテルに相談しても分からない。
自分独りで考えるのが辛い。
未来世界を書いているミロは
何を書いてもパクリにしかならない。
空飛ぶ自動車、人間とともに生きるロボット、宇宙戦争
何を書いても他と同じになってしまう。
日常を書きたいテルは
けっこう面白い恋人の物語を書いた。
ルルとカールは詩を書いている。
ゲーテはあまり好きではないが、シラーが好きだ。

物語

「どうしてこんなにバカな物語になるんだろう」
ララの口癖だ。
「神さまがつまらない。ただのバカになる」
「神さまがつまらない。なんでこんなに私はできない」
「神さまがつまらない」
延々とそればかりミロに言っていると、ミロが怒り出した。
「僕だってがんばって考えて作ってる。何をしても他と同じだ」
「まだパクリでない君の方がマシだ」
そういうことを言うと、ララが言ってしまった。
「SFなんか選んだのが間違いよ。私と一緒に神さまを面白くして」
「ねえ、神さまがつまらない」
ミロが言った。
「SFを選んだのは、間違いだったのかなあ。いや、そんなことはない」
「いつか良い発想が浮かぶんだ」
ミロは結構楽観的だ。
「空飛ぶ自動車は、だめ。ロボットもだめ」
「じゃあ空飛ぶロボットはどうだ?だめ、ガンダムだ」
ララが言った。
「そんなことより、面白い神さまの方が、面白いと思うけど」
ミロは、ララを無視する。
「いや、ロボットの王国と戦争が良い。人間とロボットの戦い?だめ、ターミネーターだ」
「ララ、うるさいから黙ってくれない」
ララも無視している。
「どうしてこんなにバカな物語になるんだろう」
「神さまがつまらない」
ふと、一心不乱にミロが書き出した。
見てみると、コンピュータを滅ぼす一人の救世主の物語を書いている。
アメリカを倒す10行ぐらいを書いて、シナリオが完成した。
ララが見て言った。
「つまらないわよ。ちょっと政治的すぎない?」
ミロが言った。
「じゃあ、他に良い考えがあるの?」
ララが言った。
「そうね、神様に選ばれた王子様と家来が、悪い王国を潰す」
ミロが言った。
「今僕が書いたのとそっくりだ」
ララが言った。
「だから言ったでしょ、神様がつまらないって」
ララが言った。
「そうだわ、神さまが一人だけなのがつまらないんだわ」
「男と女にしましょう」
ララが何か書いている。
「だめ、神さまが恋をするなんてありえない」
ミロが言った。
「いや、それで良いんじゃない?子供を増やして、どんどん聖なる一族にすれば」
ララが言った。
「いや、だめよ、つまらない」
「じゃあ僕が代わりに書いてみる。」
ミロが何か書き始めた。
「だめだ、何かおかしな人間たちになった。一人一人に個性がない」
「だから、神さまが神さまを産んでも、あまり良くないと思うけど」
「いや、もう少し書いてみる。」
神の名前はローワンとテレサで、最初は神であることを知らない。
子供を産んで、子供が15歳の時に、ローワンが死んだ。
子供が20歳になった時に、天からローワンが現れて、神の一族であることを告げた。
ララが言った。
「最初の方は良いわね。でも、どう続くの?で、聖なる一族だから何なの?」
「何でもないよ。うるさいなあ。あとは、君が考えれば」ミロが言った。
「この神さまは、結構面白い発想だけど」ララが言った。
私の物語もつまらないけど、これもそこまでではないわ」ララが言った。
結構煮詰まってきても、2人ともあまり良い物語ができない。
夜の3時ぐらいになって、2人とも寝てしまった。

ドイツ

2010.06.02執筆
悲惨なヨーロッパを救うために
一人の女が、アラブから生まれた。
彼女はアメリカとロシアを滅ぼして
コンピュータや自動車を消し去り
EUをドイツに変えた。
◇◇
彼女はドイツの王になった。
アメリカとロシアに戦争をしかけた。
アメリカはドイツに核ミサイルを落とした。
◇◇
ドイツ人は怒った。
アメリカに乗り込んで、全員でアメリカを殺した。
EUはドイツになり、アメリカもドイツになった。
アラブの国と連合を組んで、最後にロシアと戦った。
◇◇
ロシアには負けた。
ロシアにドイツが併合され
ドイツ人の方が多くなった。
ロシア人の人種差別の中で
ドイツ人はロシアに革命を起こした。
◇◇
内戦と核戦争の中で
アラブの救世主は死んだ。

ヤラー

2010.07.22執筆
ヤラーという人間が居た。
◇◇
幼いころから、ピアノしかしなかった。
学校の勉強など、何もしなかった。
ふつうの高校には行かずに、
コンピュータの専門学校に入った。
◇◇
パソコンのツールの使い方や
プログラムの作り方を学んで
IT系の会社に入った。
◇◇
何の意味もないといつも言っていた。
プログラムを作るのは、おもしろいとは言うが
もっと別のことがしたかった。
何か、世界のためになることがしたかった。
◇◇
30の時、会社をやめて
松下政経塾に入って
政治かを志した。
◇◇
民主党に入った。
国会議員になって
党に従う。
楽とは言うが
あまりに大変だ。
◇◇
50の時
政治家はやめた。
インドネシアに行って
アジアを助けたかった。
◇◇
イスラム教徒になった。
戒律を守っていると
何かが良く分かる。
◇◇
80の時
胃がんになった。
95になって
ヤラーは死んだ。
普通の
日本人だった。

イェナ

イェナという女が居た。
◇◇
貧しい家庭に生まれた。
学校には、あまり行けなかった。
恋などなかった。
いつも、たくさんの仕事をしていた。
◇◇
いつか
誰かと
素敵な恋をしたいと思って
仕事に生きていた。
◇◇
ドイツ人だった。
ある時
ドイツの王子様に
式典で礼をした。
◇◇
王子は
かっこよくて
素晴らしい人間だ。
◇◇
イェナは
王子に恋をした。
イェナは
王子のことを想うと
何もできないほど
王子が好きになった。
◇◇
何もないまま
イェナは40になった。
すでに男は居た。
ただの馬鹿だが
けっこう面白い人間だった。
◇◇
子供を3人育てて
何もかも楽になった。
◇◇
世界旅行を楽しんだり
キリスト教会で
色んな話をしたりして
イェナは
98で
死んだ。

カールの日々

カールというドイツ人の文献学者が居た。
ある日、カントの周辺の文書を見ていると、おもしろい文書があった。
カントは、理性や悟性のような言葉を作っているが、
この作者は、ヨハンといって、さらに言葉を作っている。
見てみると、人間の見るものを観物、人間の内側にあるものを内物としている。
けっこう賢いが、どちらかというと、世界にあるものは界物、自分にあるものは内物とし、数学的なものを内物、物理的なものを界物としてはどうかと思った。
次の日。
日本語というものを調べていると、ありえないほど格が多いのが分かった。「に」や「で」だけでなく、「には」や「では」がある。
良く分からない。好きにはならないが。

カール博士

「青き竜の神よ、私はそなたと戦いたい」
「なぜ?あなたと戦っても、私は何の得にもなりません。
何が望み?」
「条件は何でも良い。あなたに勝ちたいのだ」
「それなら、私にはロボットの大群が作れます。
それを倒すのはどう?」
「そうだ、絶対に勝ってみせる」
彼の名前はカール博士、のちに、全ての機械を破壊するガスを作った。
「何をすれば良いんだろう」
「どんな機械でも、全て壊せるガスならば
石油を溶かすような放射線ならば、勝てるはずだ」
「あなたは勝てません。私は、石油以外で機械を作ります。」
カール博士は、20年頑張って、青き竜のロボットの集団には勝てなかった。
「ロボットの方が人間より優れているとは言いませんが
あなたよりは強かったようですね。
戦ってどうでした?」
「他のことで勝ちたい。
何としても、あなたに勝ちたかった」
おしまい。

ローワンと神

ローワンという少年が居た。
昔から、世界と聖なるものが好きで
キリスト教会では、いつも賛美歌が好きだった。
◇◇
あるとき、手紙が家にやってきた。
差出人の名前を見ると、ガブリエルと書いてある。
そういう、天使の名前をした人の手紙なんだろうと
思って、中身を開けると、こういうことが書いてあった。
◇◇
「我が名は大天使ガブリエル。
君は神に選ばれた。
今から、3つの試験が訪れる。
全て失敗すれば、0点。
一つ成功すれば、20点。
二つ成功すれば、50点。
三つ成功すれば、100点だ。
何もせず、待っていなさい。」
◇◇
よく分からない手紙で、でもいたずらとも思わない。
何もないだろうと思って、この手紙はとっておいた。
◇◇
次の日、兄のチャーリーが仰天するニュースがあった。
チャーリーにも、同じような内容の手紙が来て
そのとおりの夢を見たという。
ガブリエルが来るから、待っていろという。
そんなことを信じるのも、馬鹿だと思うけど。
◇◇
そのまた次の日、ローワンはこんな夢を見た。
◇◇
パリのある場所。
面白い建物。
いろんな人が集まるパーティ。
そこで、地図を見た。
マルセイユの駅に
大きな出来事があるという。
◇◇
マルセイユの駅ぐらいを
覚えていたローワンは
チャーリーにそのことを言った。
◇◇
そうすると、チャーリーも同じような
夢を見ていた。
あまり覚えていないが
マルセイユの駅に
何かあるという。
それも、
2週間後に
とんでもないことが起きる。
◇◇
チャーリーが言った。
マルセイユの駅だ。
近くじゃないか。
ガブリエルの手紙といい、
何か面白いなあ。
ちょっと行ってみるか。
最近面白いこともない。」
◇◇
そう言われると
ローワンも行ってみたくなった。
◇◇
2週間後、
またガブリエルから
手紙が来た。
◇◇
「我が名は大天使ガブリエル。
マルセイユの駅で
最初の試験を与える。
試験の地は、アフリカの砂漠だ。」
◇◇
これには
ローワンもチャーリーも驚いた。
すぐに行ってみようという。
マルセイユはすぐ近くだ。
◇◇
ローワンはいろいろと文句を言ったが、
チャーリーに連れられて
マルセイユの駅に来た。
◇◇
12:00のこと。
ローワンには見えた。
何も覚えていないが
大天使が現れ
車に乗れといった。
◇◇
ローワンとチャーリーが
車に乗ると
突如景色が変わった。
◇◇
「砂漠だ!」ローワンが言った。
「なんということだ。おおイエスよ。なんということを」
チャーリーがいろいろと言っていると、早々に神が現れた。
◇◇
「さあ、最初の問題だ。
井戸を掘って、水を汲んでみなさい。
それができれば、20点。
その次は、アマゾン川で」
◇◇
チャーリーが言った。
「これは、なんと。
ローワン、早く水を出しなさい。
しかしこの砂漠では、水など出るわけがない。」
◇◇
一日目。午後5:00になった。
水など出ない。どこにも水脈はない。
◇◇
二日目。また水が出ないと
ガブリエルが現れた。
「だめだったようだ。
ちょっと難しすぎた。
アマゾンに移る。
車に乗りなさい。」
◇◇
車に乗った。
また景色が変わった。
◇◇
今度は、船がある。
船には、地図が置いてあった。
◇◇
さらに神が現れた。
◇◇
「その地図を見なさい。
アマゾンの秘境には、
少しだけ、財宝を埋めてある。
地図の通り行けば、辿り着く。
今度は簡単だ。頑張りなさい。」
◇◇
今度は、ローワンもチャーリーも
本気になった。
今度こそ成功したい。
◇◇
一時間ほど船を漕いでいると、
目的地には、すぐに辿り着いた。
しかし、どこにも財宝は見当たらない。
◇◇
ローワンが言った。
「ああ!トラが!」
ローワンとチャーリーは、トラに襲われてしまった。
万事休す、といったところで、ガブリエルがローワンとチャーリーを助けた。
「今度は、減点だ。
トラに食われそうになったから、10点減点だ。
財宝はそこにある。少し土を掘りなさい。」
◇◇
財宝は見つかった。
船で元の場所に帰って
車に乗ると、神が現れた。
◇◇
「よくやった。
きちんとアマゾンを達成した。
ガブリエルの減点で、10点引いて、
最初の10点だ。
最後の試練だ。
これを成功すれば、40点。
まずまずかな。
次は、もっと簡単だ。
ただ、大洋を旅して、島に辿り着きなさい。
場所は、シチリアだ。
イタリアの島だ。
近くの、どこかの島に行くことになる。」
◇◇
不思議なほど、最後が簡単だった。
島には、すぐ辿り着いた。
ガブリエルと神が現れた。
◇◇
「よくやった。きちんとした40点だ。
それならば、これくらいのものを与えよう。」
◇◇
ガブリエルは一つの箱を与えた。
中には、ずいぶん綺麗な洋服と、少しの金があった。
ローワンが言った。
「それでは、もし100点だったら、何だったのです?」
神が言った。
「それならば、次の試験を与える。
兵士となって戦い、生き残れば、
世界の全てを司る、王の位を与えよう。」
◇◇
最後にガブリエルが言った。
「洋服を着て、皆に自慢すると良い。
どこにもない、きらびやかな服の素材は、全て、魔法のプラチナのような宝で出来ている。」
◇◇
ローワンが言った。
「また、挑戦させてください。今度は、減点などしませんから。」
◇◇
神が言った。
「それではまた会おう!」
景色が変わり、マルセイユの駅に帰った。
おしまい。

テレサと宝石

テレサという少女が居た。
◇◇
ある日、夢を見た。
学校の裏の、空き地で、遊んでいると、
面白い光が差し込んで・・・
そこから先は、覚えていない。
そういうわけで、空き地に何かありそうな予感がした。
行ってみると、光はない。
驚いたことに、声が聞こえた。
「誰?」
テレサが言った。
◇◇
「私は大天使ミカエル。
あなたに精霊の力を与えるためにやってきた。
そこを見なさい。
精霊たちが居る。」
◇◇
テレサは足元をよく見た。
すると、少しの羽の生えた妖精が居た。
テレサが言った。
「あなたたちは?」
妖精が言った。
「そんなことは良いから、空を飛ばせてあげよう」
テレサの体が宙に浮いた。
「すごい!何でこんなことが出来るの?」
妖精が言った。
「私たちは何でも出来る。この魔法のフルートをあげよう。
思いついたメロディを簡単に演奏できる。
何も考えず、思いつきのままに、ただ吹いてみなさい。」
テレサは、いろんな好きなメロディを吹いた。
テレサは感動した。
どんな曲でも、何も習わず、何も練習しなくても、
美しいフルートの音で奏でられる。
◇◇
ミカエルが言った。
「それくらいで止めなさい。
あなたにそのフルートは良すぎる。
そんなものは捨てて、
ピアノでもきちんと練習して
それから音楽を・・・」
◇◇
そこで
女神のような美しい天使が現れた。
「いいのです。
テレサ
私はラファエル。
妖精に願いをひとつ言いなさい。
それを叶えてあげよう。」
◇◇
ラファエルが言うと
テレサはよく考えて
少したってこう言った。
◇◇
「何でも出来る自由と
勇気をください。」
◇◇
妖精たちが言った。
◇◇
「それは良い。
どうしようかな。
それじゃあ、この工具をあげよう。
何でも無から作れる工具だ。
勇気の方もあげよう。
何も怖くなくなる
この宝石をつけなさい。」
◇◇
そう言って、
妖精は
工具のドライバーやペンチと
宝石だけを残して消えた。
◇◇
ラファエルやミカエルも消えた。
◇◇
テレサは、全てが見えるモニターと
空を走れる船を作った。
しかし、それはそこまで面白くない。
◇◇
テレサが何もしないのを見ると
ミカエルが現れた。
「あなたにその工具と宝石は駄目だ。
取り上げる。」
◇◇
何も全て失って
テレサが言った。
◇◇
「それでは
愛が欲しいです。」
◇◇
ミカエルが言った。
「このサファイヤの宝石をあげよう。
いつでも、神の愛が分かる。
恐ろしいが、完璧で強い愛だ。
つけていると、次にやるべき事が分かる。」
◇◇
テレサは、サファイヤの宝石に
サフという名前をつけた。
サフを身につけていると
何か、人に聞くべきだと分かる。
何でも聞いて確かめれば良い。
◇◇
サフをつけて
何ヶ月もすると
もうすることがなくなった。
◇◇
ラファエルが現れた。
「その宝石はもう要らない。
何か、友人でも作って、面白いことをすると良い。
あなたの知識なら
何か大きなことが出来るはずだ。」
◇◇
テレサは、宝石を天に返した。
友人のララに言った。
「面白いことがあったよ。
天使さまや妖精が
私と色んなことをして
面白かった。」
◇◇
おしまい。

幽霊のサム

サムという、42歳で死んだ幽霊が居た。
◇◇
なんと、死んだ人間は天使になる。
その代わり、天使になれない人間が多い。
そういう人間たちは、天使になれるまでの間、幽霊となって
世界をさまよう。
◇◇
サムも、そういう幽霊だった。
何をしたら天使になれるのか分からない。
難しいことを頑張っても、良いことをたくさんしても
何をしても、何を頑張っても、幽霊が終わらない。
◇◇
何も分からなくて
人間のいろんな時代を見ていた。
何もしていない時代と、悪いことをしている時代しかない。
人間を見ても分からないから、
動物たちを見ていた。
◇◇
鳥を見ても
魚を見ても
分からないけれど
なんとなく
木々の花を見ていると
自然の美しいものに
何かありそうだと思った。
◇◇
花が綺麗だ。
サムは、オットセイの一匹に話しかけた。
「オットセイはどう?」
「つまらない。寒いし、魚もうまいけど、いつも疲れる。泳いでいるのは気持ちがいいけど、水はつめたいよ」
サムは、何の収穫もなさそうだと思って、話を止めた。
◇◇
幽霊は、たまに人間にとりつくことがある。
何のためにしているのかは、よく分からない。幽霊も分かっていない。
とりつくと、人間の方は怖い。幽霊の方は、色んなことがよく分かる。
◇◇
どうしようもない幽霊が、人間の集団にとりついて
宗教みたいなことをやっていたので、キリストが滅ぼした。
あわれ、幽霊は、皆地獄に落ちた。こんな風に、悪い幽霊が多い。
◇◇
サムは、カモメ、イルカ、ペンギンなど、海の生物に話した。
皆、泳いだり、飛んだり、食べたりするのを良いと言うが、
死んだり、寒かったり、病気になったりするのをつらいと言う。
◇◇
何も分からないサムは、何もできない。
天使になりたいけど、どうやったらなれるのだろう。
◇◇
サムは、きちんと大学は出た。
そのあと、働いて、きちんと色んなことを考えた。
賢い人間が好きで、どちらかというと、自由よりも、きちんとした国が好きだった。
子供は作らず、42で死んだ。
◇◇
キリストは天使にしなかった。
幽霊となっていつまでもさまよっていなさい。
自由な方だ。
何もないが、何でもできる。その中で何か分かる光があなただ。
そうは言われたが
何も分からない。

新世界

さあ、暗闇の世界に光が差し込んだ。
今までで一番大きい光だ。
今まであった悪いものを消していく。
すべて白く、輝いた世界になっていく。
もう何も無い、終わり過ぎた世界を
ひとつひとつ復元していく。
命が蘇り、全員が復活した。
◇◇
光が告げた。
「戦いも、試練も、全て終わった。永遠に、好きなことをしなさい。それを実現しよう。」
◇◇
僕は言った。「モーツァルトに会わせて下さい」
光が言った。「あなたを会わせてあげる。ただ、モーツァルトのほうは、あなたには会わないだろう」
◇◇
もうひとつ、大きな光があった。
みんなを新しい世界に連れていく。
「新しい世界に行くか、今の世界に居るか、決めなさい」
ほとんどが、新しい世界を選んだ。
◇◇
「この世界には何があるのですか」
「今から、決める。全員で考える。」
◇◇
新しい世界は、全ての力で成り立った。昔の世界とは、簡単に行き来できる。
◇◇
新しい世界で、一人の王が生まれた。
ブッシュだ。
ブッシュが全てを決めていく。
あまりに悪い世界になった。
◇◇
新しい王が決まった。
バッハだ。
バッハが全てを決めていく。
一番良い世界になった。
◇◇
バッハの世界で
人びとは増えていった。
国や宗教を作り、自由で平等な世界になった。
科学はないが、いくらでも、ものがあり、作る必要がなく、普通程度分配されるため、金もない。
人は何でもできる。イエスのように、水をワインに変えられる。
みんな、それが面白い。
◇◇
具体的な世界なんか、書かないほうが良かったかな。
バッハなら、もっと賢い世界を作れるはずだ。
帝国は、こういう風に良い。
◇◇
バッハの世界が100年ほど続いて、次の王が決まった。
ダーウィンだ。
ダーウィンが全てを決めていく。
◇◇
ダーウィンの世界は、生命がありえないものになった。
変なテレパシーを使って、意思を伝える。
生命は、生きているようで、よく分からない。
動物でも、植物でもないものになった。
◇◇
ダーウィンの世界も100年ほど続いて、次の王が決まった。
ミケランジェロだ。
ミケランジェロが全てを決めていく。
◇◇
美しくて、荘厳で、全てが整った世界になった。
それくらいで、この世界は完成した。
◇◇
皆で、4人の王の銅像を作った。
皆、新世界が好きだが、昔の世界も好きだ。
◇◇
そのうち、世界は1人が全部を決めるのではなく、
国ごとに分かれて、
民族の代表が決めるようになった。
◇◇
日本の王、アメリカの王、フランスの王、いろんな王が生まれた。
◇◇
日本の王は、天皇で良いという人間達と、天皇では悪いという人間達に分かれた。
争いは無いが、多数決で決めることになった。
天皇では悪いことになり、日本は共和国になった。
◇◇
アメリカは、歴代の大統領の民主主義になった。
フランスやドイツは、昔どおり、血筋で王を決めるようになった。
◇◇
悪い国が生まれたりはするが、
そのうち、良い世界になって、昔の世界を超えていくだろう。
◇◇
そのうち、悪い国は全部アメリカに負けていった。
良い国も、どんどんアメリカになっていった。
現代の世界と同じ、アメリカだけの世界になった。
◇◇
日本が世界を相手に戦って、いくらか勝った。ヨーロッパもいくらか勝った。
◇◇
人間は、宇宙に行くようになった。
月や火星から、冥王星、他の恒星や惑星、プレアデス星雲など。
それぞれ、帝国になった。戦いはあまり無い。平和だ。

随筆

ヤマトは焦っていた。本当に洞窟に入れられた。怖い上司に歯向かったからだ。あいつの方が何倍も悪いのに。
食べるものが無い。餓死する。どうする?こんな時どうしてた?分からない。
何か聞こえるが、何の音だろう。小さすぎて分からない。暗闇だが、動くしかない。あっちに行こう。崖があったら終わりだぞ。
すこぶる恐る恐る近づくと、なんてこったい。最初から一番最後だ。水の流れだ!素晴らしい。飲める。3日生き長らえられる。
光は無いが、さわるとつめたい。飲んでみると、変な味がするが、この際仕方ない。
水の流れの上流に行こう。どこかから流れている。いや、これは素晴らしい。コケが生えている。こんな洞窟に入れたとは、奴ら、間違いをおかしたな。
そういうわけで、色々と探検しているが、光はないものの、そこまで暗くは無い。どこかに光があるからだ。
その後、3日も経つと、ヤマトは出口を発見する。非常に利口な男だ。
出口を出ると、ありえない事に、何も無い草原が地平線の彼方へ繋がっている。あいつら、最初から逃げ出すと分かっていたんだ。
どうしよう。このままでは、何も出来ない。川があればと思ったが、無い。一切何も無い。
ヤマトは空を頼りに歩き出した。たまに鳥が飛ぶ。あいつらの行く先に行こう。
3ヶ月もして、ヤマトはもう達観していた。その時、一つの馬の群れが会った。人間が乗っている!幸いだ。人種は違う。欧米人だ。言葉はわからないが、これは救ってもらうしかない。
ヤマトに気づいた彼らシュバルツの部族は、金髪の髪をしていた。見るからにドイツ人か何かだ。ヤマトの言葉はわからないが、悲惨だという事は伝わる。ジェスチャーで、何とか村に連れて行ってもらいたいと伝えた。絵を書ける紙を差し出したので、村の絵と、GOという文字を書いた。分かったようだ。
村には、王が居た。ようやく人間的な暮らしが出来る!村長に会いたいというと、王に会わせてくれるようだ。緊張するが、行ってみた。
王は、日本語の分かるものを呼んで、会話をさせた。幾ばくかの後、王の援助で、日本に帰れる事に。やった!念願の願いが叶った。
ワグナーという年長の男とともに、日本に帰ると、日本の国王と会える事になった。ヤマトはすぐさま、国王に、自分を懲らしめた上司と事情を話して、何とか自分の職場に帰った。めでたし、めでたし。
◇◇
神は仰せられた。「天使の中から、光のことが一番分かるものを呼べ」
ラファエルが選ばれた。「ミカエルが言いました。私が一番多角的に分かると」
神は仰せられた。「ラファエルでは駄目だ。ガブリエルを呼べ」
ガブリエルが言った。「私に分かる事があれば良いですが、畑違いです。私は愛や自由が分かります」
神は仰せられた。「つまらん。ラファエルで良い。お前にも知性があれば良いが」
ラファエルが言った。「申し訳ありませんが、私は特に言葉が悪いだけで、馬鹿とは思いませんが」
神は仰せられた。「光と話してみよ」
ラファエルが言った。「ミカエルのカン違いでしょう。私にはそんなことはできませんからね」
ミカエルが言った。「それなら私です」
神は仰せられた。「ミカエルには何も出来ん。お前ら、一人一人では何も出来ないではないか」
ミカエルが言った。「沢山の天使を呼びます。天使20万ほどでそうした可能性があります」
神は仰せられた。「ガブリエルを呼べ。あいつなら考えれば分かる」
「ガブリエル、光の思いを当てろ。名前はジョンソンだ。」
ガブリエルは言った。「この光は、人生の情報から察するに、価値を求めています。彼から話し掛けられます。私とでも話せます」
神は仰せられた。「ならば、そのものを次の人間に送り出せ。」
ガブリエルは言った。「それなら、ラーファナマナーダにさせます」
神は仰せられた。「やはり、ガブリエル以外は、分裂しすぎた。ミカエルとラファエルには、何も出来まい」
ミカエルは納得したが、ラファエルはさらに神が嫌いになった。
◇◇
僕の名前はスティ。オットセイだ。オットセイのスティ。
色んな事を北極で経験してきたから、それを話すよ。
北極はつめたいけど、感じるときと、感じないときがある。自分が賢い時は、よく感じる。病気のときは、病気が優先だからね。
家族が居ないから、つまらない。音はあまり聞こえない。水の中だし。
でも、食べることが素晴らしい。何故なら、理由無く素晴らしいからだ。
他には、たまに考える。判断する。そこらへんが、賢い部分のオットセイだ。
でも、一度考えた事は、2度と復活しない。一度だけで良い。そこらへんが、馬鹿の部分のオットセイだ。
しかし、そこが不満だ。オットセイは、思い出すと止まるから、思い出したくない。いつもその時だけ。でも、幼少時代は、学ぶことが多かったなあ。
オットセイは、何もしないけど、スティは、変に色んなものが怖かった。怖くないのが怖い。怖がっているのに怖くない。怖がっているのは、魚かなんかだと思う。魚は良い物なのに。そこらへんが、おかしい部分のオットセイだ。
◇◇
僕は、木星の生命と話をしている。ノートを使って、何かで意思疎通している。
木星の生命の人口はどれくらいですか?」「毎日、急激に増えたり減ったりしている。地球とは全く違う。その代わり、知性は同程度で、人生体験は光に満ちている」
「人種など、というものはありますか?国家や歴史は?」「木星は、DNAとは違うが、自分の意志によって、自らの大きさとパターン程度を変えられる。国家は無いが、融和はする。そして、自己のアイデンティティを分け、価値観や意思を分離させ、他のものの人生における経験や知を取り入れ、違う体験をする。」
「僕には質問が思い浮かばない。僕は賢くないんです。食べ物はどうですか?仕事はしますか?」「労働などというものは無いが、死と生を決めるゲームはいつも存在する。頑張らなければ勝てない。その代わり、低レベルの生命はあまり頑張らず、すぐに捕らえられる。地球と同じだ。」
「質問がなければ終わりにしたいが、木星の生命は光が別の放射をする。地球は見えないから、地球人に何を知らせればいいか分からない。これで終わりにしよう。」

リンのものがたり

少女リンのための詩。
◇◇
生命を創り出した、偉大なリンのための詩。
リンは、ポレス(ポーランド)に、2人の兄と共に生まれた。
何にも無い、田舎だった。あるのは、チーズと牛小屋だけだった。
何にも無い、田舎が好きだった。何でもある、都会には、何の興味も無かった。
◇◇
リンは、鳥が好きだった。あるとき、鳥がリンに何かを伝えたのを、リンは感じ取った。
リンは、いつも空を見ては、青い空に、飛べる夢をいだき、雲を見ては、美しいと思っていた。
◇◇
リンは、インフルエンザにかかった。
◇◇
リンは、死ぬまで、何にも、病気の事を知らなかった。
病気だと思わなかった。風邪だと思っていたが、すぐに、死が訪れた。
◇◇
リンの元に、ミカエルが現れた。
彼女は、翼の構造を作り出す。死の間際に閃いた。「鳥は、あの時私に伝えた、大きくて強い翼を、過去に持っていた。それが、今、小さくなって、進歩して、虫も、鳥も、小さくても飛べるようになったんだ。」
◇◇
リンには、その大きな翼が理解できた。
他の人間達は、何も考えられなかった。
彼女は、そこから、足も、手も、頭も分かった。
ミカエルは、彼女の理解の通り、生命を創った。リンが、この宇宙の全ての生命を、自分で分かって、創りだしたのである。
◇◇
リンは5歳だった。(いや、10歳の方が良いかな)

パスケのものがたり

若い戦士のための詩。
◇◇
彼は、何年もの間、フランセスに生きていた。
何でもあった。何でもした。全て分かったつもりだった。
宗教とか、迷信とか、そういうものが嫌いな、自然な人間だった。
◇◇
彼は、勉強した。いくらでも勉強した。
歴史の全てを知って、倒すべき敵が分かった。デーチェスやポレスを滅ぼしても、何の意味も無い。本当に悪いのは、むしろ、あまり分からない。
人生を生きている限り、悪い人間なんて、居ない。そう、不自由こそ最も悪い敵であり、自由の無い宗教こそ、自由の無い国家こそ、悪いというか、悪いものなど、無いからだ。
彼は、いつも頑張りすぎる。何もかもし終えて、まだしたかった。そこに、変な出来事が現れた。
◇◇
聖霊が言ったように思えた。「独立を止めなさい。」
分からなかった。何の意味か分からないから、聞いた。
「デーチェスに負けなさい。」
それでは、意味が無い。それだけを思って、聖霊は消えた。
◇◇
彼は、兵役を迎えた。そのころ、世界は、フランセスとデーチェス以外、悲惨に滅びていた。ポレスに、何にも無かった。デーチェスは、ポレスを併合するために、戦争をした。
彼は、負けるべきだと分かった。思い出したが、狂った。何故なら、死んでしまう。
彼には、聖霊が訪れる。何度も話した。このまますぐに、負ける。その代わり、自由の無い時代が訪れる。戦って勝てば、望みどおり、自由な世界になるだろう。
◇◇
フランセスは負けた。全てデーチェスになった。どんどん宗教で殺される世界で、最後に、王に歯向かった。
王は、すぐに彼を殺した。彼の名前は、パスケ、そういう人間だった。
◇◇
パスケは18歳だった。

デメスのものがたり

宗教に生きた、老人のための詩。
◇◇
デメスには、生きている限り、差別の戦いばかりだった。
デメスは、ポレスで生きていた。デーチェスに負けた後も、死ぬ事は無く、まともに生きていた。
ポレス人なだけで、つまらない。デーチェス人の方が、いくらでも金持ちで、何でも出来て、「家が違う」からだ。
◇◇
何の意味も無い。ポレスには何も無い。デーチェスなんか、一緒になっても、何の良い事も無かった。
◇◇
その点、ポレスが豊かにならないのは、ポレス人のせいだ。
ポレスは、良い人間が居ない。
◇◇
良いものが何にも無いと、よく考える。そうすると、何を考えても、ポレスにいい点が無い。
デーチェスの方が、良い考え方をしている。強い国が、弱い国を、助けた方が良い。
◇◇
宗教ばかりしていると、そんなデメスにも、何かが訪れた。
80歳の時、感情で全て分かった。宇宙には、神は居ない。そうではない。違う言葉の、違う言葉の、さらに違う理論で考えると、いくらでも神はいる。
それだけが分かった、悲しい人間だった。

宇宙連盟の戦い

現代より、500年もあとのこと。
宇宙で生活するのが普通になった世界で
人は、ワープを使って移動し
色んな惑星に定住している。
◇◇
人々は、惑星同士の統治に
宇宙連盟を作った。
戦争など、もう古い。
戦いは、たまに訪れる悪い連中を
その中からしめだすために行われる。
◇◇
宇宙連盟の今日の議題である。
「どのようにして、最近のテロリストを倒し
宇宙を平和にするか」
◇◇
議会では、一人の惑星が答弁した。
「我々の星では、このテロリストの損害は
計り知れないほどの被害と恐怖を
惑星に定住する国民に与えています。
戦うときは、今です。
我々のほうにつく惑星の地域はいませんか。」
◇◇
さらに、他の惑星が答弁する。
「私の星も、同じ被害にあっています。」
「私の星は、あまり被害にあっていません。」
◇◇
そのうち、何日かの議会をへて
主な惑星3つが、協力してこのテロリストを
倒すことを決めた。
◇◇
そこで、惑星ガブリエル・ローザの国民であった
クリストファーは、その戦いのために
軍事演習に呼ばれたのだった。
◇◇
クリストファーは、21歳の大学生だった。
戦いの地に呼ばれて
「ずいぶん荒廃した都市だ。
廃墟のビルや、自動車が
無残に置かれている。
ここで戦うのか。
勝てるはずだ。
僕だって死にたくは無い。
勝ちたい。」
と思った。
◇◇
味方は、そこに居るだけで50人。
敵も、約40人というわけだが
そこに居ると、一人の敵の使者が訪れた。
◇◇
「私たちの組織の代表は、
銃撃戦や総力戦ではなく
一対一の決闘を望んでいる。
君たちの中の、誰かを代表にしたまえ。」
◇◇
そこで、クリストファーは
自分こそこの代表だと思い、
立候補したのだ。
◇◇
敵は、廃墟のどこかに居る。
その中で、ひとつひとつの廃墟を調べてまわった。
そうすると、敵の方から顔を見せてきた。
◇◇
「こっちだ。速く来るんだな。
すぐには殺さない。
こっちだ。」
◇◇
そこで、クリストファーが緊張の中、
少し油断すると、
敵は背後に居た。
◇◇
「そこで終わりだ。
私の瞬間移動についてこれないだろう。」
◇◇
そういって、敵が銃を突きつけたところで
自分の救命措置が作動した。
◇◇
「僕の背中には
毒ガスを放つ特殊な機械を背負っている。
今回は、毒ガスではなく、目くらましだ。」
◇◇
そういって、催眠ガスを放ったのだ。
◇◇
そうすると、敵は、いったんはなれ
自分は、ビルの中に隠れた。
◇◇
自分は逃げる。逃げる。
相手は、追いかける。
◇◇
「どこへ行く?
男らしく面と向かって
戦えばどうだ。」
◇◇
そこで、ひとつの作戦を取ることにした。
◇◇
相手をどこか、閉じ込めて
仲間を呼び、包囲して倒す。
◇◇
仲間に連絡すると、良い地点があった。
一対一ではないが、この際仕方ない。
◇◇
仲間は、後ろから相手をつけ
相手を木造の建築に閉じ込める。
◇◇
その木造の建築を、全員で包囲して
相手を逮捕する。
◇◇
作戦は、途中までうまくいった。
相手を、なんとか目標の家屋に閉じ込めた。
◇◇
だが、相手は、それで終わりではなかった。
◇◇
なぜなら、相手は武器を持っていて、
包囲は完成したが、その木造の建築を壊して
出ることに成功した。
◇◇
だが、そこで、相手を捕まえることに成功した。
◇◇
相手は、逮捕された直後に
クリストファーの目を見て、言った。
「君のほうが一枚上手だったようだ。
この借りは、いつか返す。
俺の名前は、リカードアポロン
いつか、また戦おう。」
◇◇
そうして、この一件は終わった。

純一

その光景は、神のようだった。
美しすぎて、言葉を失った。
◇◇
「それで気絶して、この病院に来たってわけ?
良いご身分だこと」
◇◇
そんなことは無い。
僕は、その先を覚えている。
その後に、誰かが僕を見て、
救急車を呼んだ。
そのとき、天使が現れて、
僕を気絶させたのだ。
◇◇
「で、その天使がガブリエル?
その天使は、あなたを気絶させて、
気がついたら、この病院に来たわけね。
さあ、あなたの家はどこなの?」
◇◇
僕の家は、愛知県の中区。
電車の駅からすぐそこにある。
帰りたい。
◇◇
「それじゃ、そろそろ帰してあげるわ。
家の猫ちゃんに元気な顔を見せてあげて。
それじゃ。」
◇◇
それから、家に帰って、
ペットの猫のクロが、
タツのすぐそばで丸くなっていた。
風呂に入って、寝た。
◇◇
次の日は、すぐに仕事。
そんな僕の名前は、純一。
つまらない、IT関係の仕事だ。
毎日毎日、つまらない。
でも、こんなに良い仕事になって、
世界でも有数の幸せものと思っている。
いつも、賢くなる。
しかも、楽だ。
◇◇
同僚は、いつも1人、付き合いと愛想の良い
理香という女の子が居る。
彼氏は居ない。
◇◇
ガールフレンド、というほど発展していない。
いつまでも友達のままだ。
そこを、何とかしたい。
◇◇
そのうち、先輩の裕也が押しかける。
「理香って子に気があるんだろ?
理香、分かっているよ。
つい先日、僕の後輩が、君のこと、理香に教えていたから。
あの子も、言いたいのに言えないのさ。
若いって、良いね~。」
◇◇
そのうち、付き合って欲しい、と言えば良いのを、
相手はわかっている。
◇◇
言うことにした。
ひとこと。
「僕のこと、知ってる?」
そうすると、答えた。
「うん」
◇◇
そして、付き合いが始まったのだった。
◇◇
その後は、毎週のように食事と、
2回、映画館に行った。
ホラーと、ネイチャー。
何でそんなものを選ぶのか、
理香が選んだから、仕方ない。
◇◇
「心の声に従ったの。
つまんないなら、ごめん。」
◇◇
つまらなくは無いが、どちらもそういう風にそれで良いのが、
結構馬鹿らしくて
もっと強気に出るようになった。
◇◇
「ITのことでは賢いのに
もっと楽しいことを頑張れないなんて
まるで、お堅い科学者のようだなあ。」
◇◇
そんなことを言って、
適当にいろいろとして
別れる。
◇◇
でも、2人の仲は、
良くなっていき、悪くなっていき、
その悪くなるで、良くなるのだった。
◇◇
映画館は、SFを見るぞと決めて
今度はSFを見る。
そういう勇気が良いかというと
むしろ、ホラーでも悪くない、と思うのだった。
◇◇
「最近の趣味や
ブームになってることって、ある?」
「ないよ。」
「僕はあるんだけど」
「じゃあ、私もある。」
◇◇
そういう馬鹿な会話をすると、
◇◇
「馬鹿なほうが良いこともあるよね。」
「うん。」
「じゃあ、賢いほうが良いことは?」
「無くは無いけど、
9割は賢くて、1割は馬鹿なほうが良い。」
「僕は、7-3だな。」
「私も、7-3」
◇◇
そういう、ありえない会話が続く。
◇◇
その辺で、何かを見て
◇◇
「あ、あれ良い。」
「そう?僕はあっちのほうが良い」
「何で?」
◇◇
その後は、無言。
◇◇
そんな2人ですが、めでたく結婚しました。
子供は、まだいません。
◇◇
そんな感じの、そんな二人。

ラックスとラリー

飛んだラックスを見て、ラリーはこう言った。
「勇敢な飛びようだな!ラックス。
だが、ここまで来れるかな。
瞬間移動が出来るなら、来てみな!」
◇◇
ラリーのもとに、ラックスが即座にやってきた。
◇◇
「言ったはずだぞ、ラリー。
この剣で、今日、必ずお前を切ると」
◇◇
ラックスが剣を振り下ろすと、
そこにラリーの姿は無い。
◇◇
「そうかい。じゃあ、俺も今言っておこう。
お前を、今日殺して、
その後、お前を火で燃やし、
まぁ、なんとかかんとかするだろう。」
◇◇
その後、ラリーは、良く分からない弾を放った。
気のエネルギーか何かだ。
◇◇
ラックスの剣が巨大化し、
ラリーの弾を"切った"
◇◇
そう、そこで勝負は終わった。
ラックスの勝ちだ。
◇◇
「命まではとらない。
そのまま、去っていくんだな」
◇◇
ラリーは、
「仕方ない。弾を連続で出せばよかった。
だが、それならば、お前につこう。
俺が仲間となる。」
◇◇
ラックスが言った。
「それならば、ついてくると良い。」
◇◇
この2人は、旅をしている際に、
互いの能力に気がつき、
戦ってみただけの旅人。
◇◇
見るからに馬鹿な風貌のラリーと
見るからに武士の風貌のラックス。
◇◇
2人は、何をして、何を生きるんだろう。
そんなことは関係ない。
永遠に、世界の果てへと向かうのだ。
◇◇
「それで、どこへ行くんだっけ?ラックス。」
「東の果てへ行って、何があるのか見るのさ。」

ピアニスト

つまらないピアニストがいた。
つらい。何から何までつらくなる。
毎日、弾けたものが弾けなくなって、
新しくなる。
作曲は簡単だが、
正確にひとつの演奏をするのがつらい。
妻もピアニスト。
二人は、一年のうち、半分はパリに、
もう半分は、日本にいる。
あまりにつらい。
馬鹿しか分からないのに、
普通のことが分からない。
ただ、勇気だけ。
あとは、信じるだけ。
バッハとは言わないが
顔はただの普通。
年齢は、45。
もう精神が枯れかけている。
自分の音楽は、いつも同じなのに、
さらに、正しい音楽になる。
面白い音楽なんて、出来ない。
そういうものは、みんな馬鹿という。
音大時代は、おかしな教師が多かった。
自分に悪いのに、人にも悪い。
責任感が強いだけの馬鹿。
おかしいだけなのに、勝手にひとり、
おかしくなってしまう人。
それでも、ひとり、大切な人がいる。
最初から、最後まで、全て教えてくれた、
年配の先生。
いまでも、一年に一度、
必ず会いにいく。
もう年老いて、でも、まだ教鞭を執っておられる。
あの人がいなければ何も出来なかった。
いつもチャーミングで、
必ず僕を笑えわせてくれる。
ただただ尊敬するばかりだ。
演奏会は、週に3回、金、土、日に行う。
最近は、緊張しなくなった。
つい最近まで緊張していたようで、
それは10年も前。
ただ、自然体で出来るようになった。
そこまで、自分も進歩したものだ。
演奏会で、知り合った、アメリカやフランスの友達がいる。
特に、ロバートは、誰にもできないほどの
完璧なリズムを刻む。
なぜ出来るのか、全く分からない。
不思議と、自分は、持久力がある。
同じ感覚で、常に変わらず、最後まで弾くことが出来る。
親友は、日本の女性のバイオリニスト。
妻の友達で、共に食事することが多い。
妻とは小学校からの付き合いで、
昔からともに演奏会を開くという。
さて、今日は、今月最後の日曜日。
最後だから、思いっきり、自分の出来る力を出したかった。
そして、みごと出来た。
今日は100点満点だ。
ショパンシューマンハイドンやその他の作曲家を
全部弾きこなした。
ピアノだけの独演会だった。
ほかのピアニストを参考にしても意味がない。
僕は僕。僕のピアノの演奏を考える。
でも、考えても仕方がない。
自分のピアノを向上させるには、ただ、
弾いて、弾いて、そして覚えるだけ。
オーケストラ、という夢を持っていた
少年時代の僕は、
女の子とともに、先生とピアノを弾いていた。
そのころ、先生とともにやった、
作曲や、調を変えた演奏、編曲が、
一番得意だった。
オーケストラの夢は、特別で、
バイオリンやチェロ、フルートやオーボエとともに、
ピアノで参加して、最高の演奏をする夢があった。
その夢が叶いそうだ。
すぐ3か月後のために、オーケストラの演奏の練習をしている。
自然体で弾けると言ったが、そんなことはない。
緊張のあまり、ケアレスミスをしたりして、
それだけをつぶすのだ。
そろそろ、演奏が始まる。
僕は、リハーサルで最高の演奏が出来た。
緊張しない。
いつも通り、今日も頑張るだけ。
何だか、自分の人生が全て終わったような気がする。
そう、弾くのだ。
いざ、観客の前に出て、演奏だ。
最初の曲は、ショパン
これは、簡単だ。昔から、僕は最初にショパンを入れるのが好きだ。
ショパンばかり弾いている、僕の音大時代があったから、
絶対に失敗しない。
これは完璧に最高の演奏をできた。
その後、ショパンを3曲弾いて
ベートーヴェンを2曲、モーツアルトを3曲、
バッハを2曲、シューマンを1曲、
ショパンをまた3曲弾いて、前半は終わった。
指揮者とともに、最高のハーモニーだった。
僕の人生は、これで完成した。
後半は、まず、モーツアルトから。
昔から、僕はモーツアルトを編曲するのが一番得意だ。
勝手に改変して、モーツアルト以上にモーツアルトらしくする。
そんな曲を弾いたかというと、
きらきら星変奏曲を弾いた。
自分は編曲していない。ただ、その通り弾いた。
僕は昔から、バッハが一番苦手だが、失敗はしない。
次は、シューベルトなど、マイナーな作曲家を入れて、
得意な映画の作曲家、スピルバーグの映画の音楽を入れてみた。
好評ならうれしいが、不評かどうかは分からない。
永遠と弾いて、緊張は全くなくなった。
最後の曲は、映画タイタニックのテーマを入れて
アンコールは、ショパンの子犬のワルツ。
今日の演奏が終わって、仲間と宴会を交わし
僕は、また、次の曲の練習をする。
毎度毎度思うのだけど、
つらいと、楽に、あまり違いがない。
一番つらいときは、寝てしまう。
それで成り立っている。そういう職業だ。

僕は、旅に出る。
日本には、もう何もない。
ヨーロッパ、ここは、ドイツのミュンヘン
クリスマス・マルクトで魚を買って
今日は、魚料理だ。
恋人も居ない。
意味はないが、自由だ。
ドイツは、やけに自由で、楽しい。
ヨーロッパの中で、一番違う。
◇◇
日本に、未練はない。
今日の魚料理は、やけに焦げ付いている。
日本なんか、バカだ。
ミュンヘンは、賢い人間はいないが、
皆、良い顔をしている。
◇◇
そのうち、フランスやイタリアにも住みたいが
英語は、あまりドイツでは通じない。
簡単なドイツ語を、いくらか喋り、
最近は、人の言っている言葉は、普通に聞き取れる。
そんなことはどうでもいい。
僕は、この世界で、自由を知るために生きている。
そう生きたいから、
ドイツの若い人間をいつも見ているんだ。
◇◇
ドイツには、沢山の田舎がある。
僕は、昔から、そういう田舎が好きだ。
車に乗って、30分もすれば、田園風景が見れる。
牛や羊、あるいは、小麦。
そんなものを見ていると、世界が終わっても
いつまでも生きているのが、人間なんだと思わされる。
◇◇
たまに、外国人ではバカだなあと思わされる。
ドイツを見ていると、日本人にはただの世界と違う、
日本の中の日本社会があるのが良くわかる。
ドイツは、開かれているが、
何もかも、外国人。
当たり前に、良い人間と、悪い人間が多いが
そこが極端に悪い。
日本人は、皆同じだ。
◇◇
このドイツも、いつか去ることになるんだろうか。
このドイツも、僕の未来では、もう過去のものになるのだろうか。
つまらない。
ミュンヘンは、都会から田舎まで、人間の普通の人生を感じられる、
楽しくて、良い人間の多い、良い街だ。

タイムマシン

どこかの国の、何かの研究者が、タイムマシンの原案を完成させた。
論文に発表したが、相手にされなかった。
仕方がないから、自分の研究所で作ることにした。
いくらかの試行錯誤ののち、完成した。
大きな電子レンジのような部屋に、空間をそのまま移動させる機能をつけた。
戻るためには、腕時計のように、腕につけた機械を使って
遠く離れた未来の電子レンジを、遠隔操作させて戻る。
そうすると、どこに行くか、
悩みに悩んだところで、ローマ帝国カエサルを一目見ようと、
イタリアの古代に行くことに決めた。
しかし、失敗して、エジプトの砂漠に行ってしまった。
腕時計の機能を使って、戻ろうとすると、
砂のおかげで、きちんと動かない。
そのうち、遭難してしまうと、
そこに、ラクダの群れが現れ、彼を救った。
古代であるが、砂漠なため、あまりそこは関係ないが
来ていた服がジーンズだったために、良くわからない民族、ということになり、
言葉も伝わらないが、絵を書いて何とかやり取りし、
気付くと、夜になってしまったが、泊まらせてもらえるわけでもなく、
腕時計の機能で戻った。
そのうち、電子レンジのバグを直すと、今度は、きちんとイタリアに行った。
あまり古代には見えない。建築は古いが、現代より美しい。
カエサルに会えるわけでもなく、言葉も通じず、
腕時計の機能で戻った。
未来に行くことに決めたが、
怖い。また、変な場所に行ってしまうのではないかと思うと
なぜか、未来は全く分からないため、勇気が出せなかった。
そういうわけで、現代の近くの過去に行くことにした。
10年前に戻って、自分の姿を見たい。
そうすると、自分の姿を見ると、自分が自分でなくなってしまうと、
電子レンジが警告したため、行くのをやめた。
そのうち、電子レンジと格闘していると
ほかの人間の過去は、見ていいらしい。
良くわからないが、ほかの人間は変わらないように、うまくできている。
そうすると、電子レンジを改良することにした。
自分だけを透明人間にして、ほかから分からないようにする。
それが、うまくいった。もっと、賢いプログラムにした。
そうすると、色んな人間を見てまわった。
これが、面白い。色んな人間を、全部見ることが出来る。
そのうち、タイムマシンの機能を忘れて、
人間を見ていると、自分はなんてバカなんだと思って、
あきれ返ってしまった。
タイムマシンの方の機能も使って、
歴史と現実の違いを探ってみたが、
昔の人間は、歴史なんかわかっていない。
昔から、この世界があると思って
歴史なんて無関係に、金を稼いで暮らしている。
現代人に呆れるほど、古代人は普通だ。
王なんか、誰も知らない。
戦争の指導者、ということになっている。
そのうち、どこでもドアのような機械を
電子レンジの機能を応用して作った。
透明人間のまま、色んな世界に行ける。
ただ、つまらなかった。
もう十分遊んだため、あまり
ほかの人間を見る意味がなかった。
そのうち、新しい機械が出来た。
そのまま、電子レンジを宇宙に応用して、
宇宙に行く、わけではなく、
遠隔操作のロボットを発射し、
マウスとコンピュータで、自在に動かせる。
これは面白かった。
どこまでも永遠に、慣性の法則で飛んでいく。
銀河系の全体が見たかったが、そこまで遠くには行けない。
なんとか機械と試行錯誤して、
太陽まで直進し、太陽に包まれて燃えてなくなる、
そういうプログラムが出来た。
見ていると、本当に面白い。
太陽が、あまりに巨大で、巨大すぎてありえなかった。

千佳と良平

母、信子(のぶこ)。適当な恋愛をいくらでもして、その上で最後の恋人と結婚、二児の母である。46歳。
父、康夫(やすお)。何もなかった機械いじりの少年が、そのまま大人になった。52歳。
長女、千佳(ちか)。まだ小学生だが、結構やんちゃで、あるいは、たまにナーバスになる。9歳。
次女、愛子(あいこ)。何も考えず、たまに良いことを言う。5歳。
アパート暮らしだった4人は、新生活を体験する。
ローンを組んで、新居を構えた。
そして、新生活は、新しい地域と、友達との出会いとなった。
長女、千佳の友人。
理香(りか)。新しいクラスメイト、すぐに友人になった。
裕子(ゆうこ)。新しいクラスメイト、2人目。
次女、愛子の友人。
静香(しずか)。新しいクラスメイト。
千佳は、漫画が好きだ。
テレビも、アニメが好きだ。
自由に生きることに、あこがれる。
いつか、自分の力で、天下を取りたい。
理香と裕子と話すのが、千佳の日常。
つらいけれど、頑張っていけば、日本なんとかなる。
そんな話をしていた。
学校への途中に、千佳は思った。
「なんで、こんなに物は多いのに、
人が少ないんだろう。」
そうすると、理香が言う。
「人なんか、いくらでも多いと思うよ。
だって、テレビにたくさん映っている」
そうすると、裕子は
「なんだか、世知辛い世の中になったね」
と言った。千佳は思う。
(なんでだろう。人は多いけれど、私の周辺に、良い人は居ないから)
千佳は思う。
(私は、何を求めているのかなあ。)
そして、言った。
「私、皆に良いことをしたいと、いつも思っている。
でも、そんな友人なんか、居ないのね。」
そうすると、理香と裕子は、
「私たちで、悪い?」
という。千佳は思う。
(悪くは無いけれど、恋人ぐらい欲しいし)
千佳は言った。
「いつか、白馬の王子様みたいな、良い男が現れたら、なあ、って思うの。」
理香は言う。
「白馬の王子様。ああ、そういうの、あるね。
それ、良いと思う。」
裕子は言った。
「つまらないけれど、まあ、良いと思う。」
そのまま、話は弾んで、一行は学校に向かった。
学校の子供は、子供っぽいバカな男子しかいない。
そのうち、良い男、いや、そんなものいらないわね。
つまらないだけよ。と思って、千佳は今日も一日過ごした。
家に帰るときに、千佳は言った。
「男なんていらない。
そう決めた。」
理香と裕子は言った。
「それ、良いけれど、まだ決めるの、早すぎると思う。」
家に帰ると、千佳は、子供部屋で一人思う。
(ああ、何で私、こんなに何もないのだろう。
漫画みたいなことって、あるわけない。
悲惨な女には、なりたくないわ)
そして、また思う。
(でも、誰かに話しかけてみたらどう?
そんなこと、出来ない。)
千佳は、夕飯の時、テレビを見ながら思った。
(自由って、何もないわ。)
そのあとで、信子に言った。
「お母さん、恋愛って何?」
信子は言った。
「人間の心を、1つ1つ集めていく、
ジグソーパズルね。」
千佳が言った。
「ジグソーパズル?どういうこと?」
信子が言った。
「高校生ぐらいになれば、分かると思うわよ。」
それで、ひとまずその日の会話は終わった。
千佳は、次の日の登校中に、理香や裕子に言った。
「なんで、世界には学校があるのに、
恋愛の学校は無いんだろう。
恋人役が居ると、悪いのかしら。」
理香は言う。
「それ、ダメ。絶対ダメ。」
裕子が言う。
「なんで?」
理香が言う。
「そういう発想、一番悪いと思う。
学校なんて、そもそもある理由、無いって。」
学校で、千佳は思う。
(早く大人になれたらいいな、って、これ以上ないほど思う。
そう、そういう日があったと思って、日記でも記そうかしら。)
千佳はこの日から、日記をつけたのだった。
千佳は、その後、思うことを毎日、1行だけ、日記として残していた。
12日。「愛って何なのか、分かった気がする」
13日。「人生って、軽いものね。」
14日。「愛情には、自由には無い、何かがある。」
そのうち、1行だけが永遠に続くようになった。
千佳は、そのうち、誰かと恋愛は、したかったのが、
ようやく実った。
クラスメイトの五十嵐(いがらし)君と知り合い、
適当に色々と付き合った。
そこで、キスまでは行った。
結構、色んな事があった。
そこらへんが、日記に残っている。
1日。「五十嵐君と、付き合うことに決まりそう。」
2日。「この日記には書けない。色々とあった。」
3日は空白。
4日。「今度は、色んなところへ連れていく。」
5日。「映画館にすることになった。」
6日。「いよいよ明日。」
7日。「嬉しいことを言ってくれた。『世界で一番、君が好きだ。』」
そして 21:19
そして、2人のラブストーリーは、始まるはずなのに…
五十嵐良平(りょうへい)。
良平は、いつも気さくて、かっこをつけるが、結構面白い男子。
いつも、ズバッと、本質を見抜いたことを言う。
良平は、色んな事を言う。
「世界って、最近、軽すぎて、つまらない。」
「愛情って何なんだろう。僕、愛情は、友情でも情愛でもない、本当の愛を知りたい。」
「君みたいな女の人って、重い。」
そうすると、千佳は、適当に合わせているだけ。
「でも、愛情は、愛情でしょ。友情と何も変わらないわ。」
良平は、良く本質という。
「本質的に考えると、世界は、人間と愛だと思う。」
「本質が分かっていない。そのことを、本当に知った人しか、分からない。」
良平は、良く概念と言う。
「概念的に考えると、神なんか、居なくても居ても変わらない。」
「概念で捉えるためには、言葉の裏にある現実を、きちんと考えるべきだ。」
そして、良平は、良く知という。
「知の集積は、正しい。でも、知を広めることまで、正しいとは思わない。何故なら、それはただ、ロボットになっているだけだ。」
「知に何かあるとするならば、知よりも、現実の方に目を定めるために、知がある。」
千佳は、それに合わせているだけで、結構いろいろと分かる。
「でも、愛と人間なら、それは、女は、子供を産んで育てる。それは、世界というよりも、女だと思う。」
良平の口癖は、
「2度あることは、3度ある。そして、3度目の正直。どちらもあるって。」
千佳は、思う。(良平みたいな賢さって、何なんだろう。)
そして、さらに思う。(人間と人格って、私と良平と同じなのね。)
映画を見るときに、千佳は言った。
「賢い人より、賢いのは、五十嵐君だと思う。」
良平は言った。「どういう意味?」
千佳は言った。「ううん、良く分からないんだけど、
五十嵐君は、何かを教えたりしなくても、自分で分かる、
そういう人格を持っているんだと思う。」
千佳は言う。「五十嵐君って、自由な人だと思う。」
良平は言う。「そんなことは、無い。
僕は、自由というよりも、人を助けたりとか、
人と関わったりだとか、そういうことの方が好きだね。」
千佳は言う。「じゃあ、私のこと、どう思う?」
良平は言う。「僕なんかより、断然大人だと思うよ。」
千佳は、良平の言葉を聞いていると、頭の中でそれがぐるぐる回ってしまう。
何でなのか、良く分からないけれど、言い負かされてしまうようで、
なぜか、いい方向に持っていく。
そういう話を良平がするのが、良く分からない。
千佳は言う。「なんで、そんなに言葉術が巧みなのか、分からないけれど・・・」
そうすると、良平が言う。
「僕は、言葉なんて考えていない。
感じるまま、信じるままに、人と話すだけだ。」