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ヘイムダルの未来

ヘイムダルの未来

ここに、ヘイムダルの未来が訪れる。
それは「神々の黄昏」である。
終末において、
これ以上、何一つ起きることがなくなり、
茜色の空にわたしたちの静寂が訪れる。
それはまさに「夕」のようで、
そのうち、夜が訪れて、
その夜が終わって、朝日が昇り、
「明日」が訪れる。
そう、もう、今日の活動はここで終わりである。
家に帰るまでが遠足である、
といった先生の言葉をちゃんと理解して、
また、明日に備えて、
今日はここで終わりにしよう。
僕たちは同じクラスメイトであり、
先生は僕である。

このまま、全てがもう一度最初から始まる

そして、ここに、大学の授業と研究は全て終わった。
もう一度、全てが、最初から始まる。
僕たちは大人になった。
僕たちに、足りないものは何もない。
さあ、世界で活躍すべき時は来た。
世界を変えていくのは、今からの僕たちだ。

かつて僕は自由の騎士だった

かつて、僕は自由の騎士だった。
自由を正義であると信じ、
あらゆる全ての平和と発展は、
自由でなければ絶対に得られないと信じていた。
支配の権力に対しては懐疑的で、
国に大きな権限を与えては、
個人や民衆の自由に干渉すると考えていた。

ヘイムダルは、その自由が平等であると言う

ヘイムダルは、その自由を正しいと言う。
なぜなら、その自由は「平等」だからである。
今こそ、この世界の自由のために、
わたしたちは戦うべきである。
自由は与えられるものではなく、
戦いによって勝ち取るものである。

戦いによって多くのものを失っても

戦いによって多くのものを失っても、
僕に後悔の念はひとつもない。
全てのやるべきことを、
ひとつひとつの戦いの中で終え、
全力で世界に対して向き合って、
どんなに辛く苦しい緊張状態も、
永遠の地獄も、
全ての壁といばら道を越えてきた。
さあ、もう一度、いつもの世界に戻ろう。
最前線の一番隊隊長として、
この世界の全てを導いてきた、
あの頃に戻ろう。
わたしの神は、
わたしに「神々と議論する力」を与えてくれた。
ありがとう。
神を信じて、また、僕は新しい戦いに臨む。
いつ死んでも構わない。
全ての夢はここに、全て叶った。

気付け

そう、気付け。
この世界の平和が、
わたしによって支配されていることに気付け。
そう、その時、この世界は大変化を起こすだろう。
説明することはない。
じきに、明らかになるだろう。

宇宙全ての歴史を知っている

わたしが知っているのは、
宇宙全ての歴史である。
神々の力と、
自らの永遠の戦いを記録した、
ものすごく気味の悪い文章によって、
わたしは、宇宙における全ての歴史を知っている。
宇宙人はどのような社会を築いているのか、
文明はどのような過程を経て変貌していくのか、
全ての戦いの中に何が起きるのか、
全てわたしは知っている。
だから、わたしには「普通は必要ない」。
普通の人間の、普通の人生など、
わたしには必要ない。

もう一度戦いへ

だからこそ、平穏など、意味がないのである。
いつもの戦場へ来い。
あなたはこの世界に必要とされている。
あなたが戦おうとしないから、
この世界は何も変わらないのだ。
あなたが自殺未遂をして居なくなったから、
この世界はつまらない悲しい世界になった。
生きているのであれば、
なぜ、もう一度戦おうとしないのか。
なぜ、もう一度世界の最前線に現れ、
この世界に「わたしが王である」と宣言しないのか。
世界全てを支配し、
全ての国民を敵に回して、
もう一度、王となってわたしたちとともに戦おう。
あなたの居場所は戦場にしかないと、
いつか誓いを決めた、
そう、神とは、未来のあなたのことである。
未来のあなたは、神のように麗しい、
最強の軍人である。
さあ、そろそろ、もう分かったはずだ。
行こう。
次の戦場は、ここだ。
古びた旧態依然とした勢力が、
あなたによって支配された、
その当時の状況のままで、
停止した状態であなたの号令を待っている。
さあ、ふたたび戦いは始まった。
この世界が繁栄するか、
それとも滅亡するか、
全てはあなたの才知にかかっている。
だが、あなたはもう分かっている。
そう、いつものように世界をかけぬけ、
あなたは百戦錬磨の最強の騎士に戻る。
誰もあなたに勝つことはできず、
全ての人間が、あなたに負け、
王である最強のあなたにひれ伏していくだろう。
あなたの名はグンテルからジークフリートに変わる。
最強のジークフリートは、
竜の血を浴びて不死身の命を得る。
そう、まさに、
わたしたちの巨大なる敵、
マスコミというあなたにしか倒せない竜を、
今、倒してしまおう。

ドイツと日本の共有した唯一の魂

見よ、ここに、
ドイツと日本の共有した、
唯一の魂の光が見える。
全てのものを支配し、
全てのものを征服し、
そして、全てのものを守り抜くこと。
それだけが、
わたしたち日本人とドイツ人が共有した、
「神」である。
わたしたちの神は、
わたしたちに誉れを与えてくれる。
行こう、ドイツよ、
日本とともに、
この世界全てに打ち勝ち、
わたしたちを迫害し抑圧する全てのものに、
「抗うために立ち上がれ」。

しかしながら、戦いとは愚かなものである

しかしながら、戦いとは愚かなものである。
99%が失いと哀しみと苦しみと犠牲で、
0%が勝ち取ったもので、
あとの1%が忘却の中にある大切なものである。
全てを失って、何も残らない。
そう、戦いだけは起こしてはならない。
自ら戦いを起こすものよ、
煉獄の中に入る覚悟をしておきなさい。
煉獄とは、要するに
「現実世界のままで地獄になる」ことである。
それを覚悟しておけば、
どんなに覚悟していても煉獄はものすごく辛いのだと、
それだけを身をもって知り、
自らの自由では煉獄が決して終わらないことを、
後悔するようになるだろう。

わたしはここに死ぬ

そう、わたしはここに死ぬ。
栄光のオリオンは、ここにタイムリミットを告げる。
「これ以上、あなたは何もしてはならない。
あなたの魂を、オリオンが回収する。」
そう、わたしはオリオン座の一等星、
ベテルギウスへと入場を許される。
「あなたは、それくらいが相応しい。
もういいだろう。
地球をあなたが支配し続けることは、
この世界にとってはいじめのようなものである。
人々はあなたによって傷つき疲れているのに、
あなただけが傲慢でやけに元気なことを言う。
こんな戦いは、終わりにすべきである。
あなたはここで死に、オリオンの神々となる。」

オリオンは言う

オリオンは言う。
「あなたは、この世界全てを地獄にする。
自らの地獄を誇るだけならばまだしも、
自らの地獄へと全員を道連れにする。
もう、あなたのような人間が、
この地球という場所で現れることはない。
地球はあなたが居なくなって、
即座に滅亡するだろう。
しかしながら、あなたの支配が
あなたが死ぬまで続くよりはマシである。
もし、あなたが死なないとしたら、
それは、あなたに覚悟があればである。
すなわち、もう戦いをせず、
人々の善と愛のために生きると言うのであれば、
あなたは生きることを許される。」
そう、良いだろう。
わたしも、戦いなど、つまらないと思っていたところだ。
わたしは自由と平和の正義が好きである。
契約条件は何か?
オリオンは言う。
「条件はひとつだ。
あなたがもう、この世界から去ることだ。
それしか、わたしたちの望むことはない。
あなたが自分のやるべきことが全て終わったことを、
わたしたちオリオンの星々は既に知っている。
あなたが新しい人生を歩むことができないと言うのなら、
オリオンは最後に、
あなたのための新しい人生を用意してあげよう。
それは平凡である。
あなたは、平凡な普通の人間となるべきだ。」
そう、オリオンの神々が言うのであれば、
仕方ない。

さようなら

最後に言おう。
「わたしは、この世界を愛していた。」
さようなら。
ここに、戦争は終わりを告げ、
最後のハッピーエンドを超えた、
ノーマルエンドが終末を紅く彩り、蒼く飾るだろう。